ウォーリーを探せと言ったり探すなと言ったりはっきりしてくれんかのぉ

インターネットを趣味にしている人間ならば知っていると思うけど「ウォーリーを探さないで」というフラッシュゲームがあった。

まーそいつが厄介な代物でねぇ。

タイトル通りかの有名なウォーリーを探せのパロディでね。

画面いっぱいにごちゃっと本家のごとくたくさん人間がいるんすわ。

でもね、大抵の人間は途中で気づく。

「あれ？ウォーリーいない？」

焦るんですよ。

俺も初めて見たときは焦った。子供の頃ってさ、「ミッケ」とかそういう類のゲームやると躍起になってしまうじゃない。

だから俺もその時は躍起になっていた。

というか嘘ついた。いないのに見つけたって嘘ついて優越感に浸っていた。

何ででしょうね。そんなことで嘘ついたってなんの得にもならないのにね。今思えば不思議で仕方ない。

ほな、こっからはワイが説明したるで～。

ワ、ワイ君？ワイ君じゃないか？！

せや！ワイに任せればもう安心や！

で、でもワイ君は…

あかん！それ以上言うたらあかんで。

ワイ君…

自分の体のことは自分が一番よう知っとる。

……

まー気にすることあらへん。ワイに任せておけば万事解決やで。

分かったよ。ワイ君。俺ワイ君のこと信じるよ。

おう！任せとき！

ウォーリーを探さないでっちゅうのはな…ﾋﾞｷｯ

ワイ君の心臓に激痛が走る。

ワイ君！

あかん、もうダメや。ワイには無理やったんや。最初から分かってたちゅうねん。ほんまなんやねん。腹立つ。腹立つわ。何で病人に無理させてんねん。ワイはまだ死にたない。大体なんで死の淵を彷徨ってるわいが「ウォーリーを探さないで」の説明せなあかんねん。あんなんおっかなびっくりのしょーもないドッキリ動画や。ウォーリーもおらんしな。なんやねん。何でウォーリーおらんねん。なんでや…。なんでワイの周りはいつも誰もおらんねん。最悪やで…。

死んだワイ君をどうか探さないであげて下さい。

ワイ君を探さないで

さく　げすこ

どこかな　どこかな

うぎゃーーーーーーーーーー

どこかな　どこかな

うぎゃーーーーーーーーーー

探せと言ったり　探すなと言ったり

飲むなと言ったり　飲めといったり

来いと言ったり　来るなと言ったり

おーい金次郎。二ノ宮金次郎

いつも何を読んでいるんだ？

え！？

ワンピース１４巻だったの…。

二ノ宮金次郎はワンピース１４巻を学校に持っていっていました。

悪い奴だ。

みんなが「大造じいさんとがん」で熱狂している最中。

金次郎はグランドラインで熱狂していました。

裏切者め。

そんな金次郎も　ノンアルコールカクテルはジュースでいいじゃんなんて野暮なことは言わなかった。