無題2

夜の詩「図書館」

図書館の静けさは 

放課後の教室の 埃っぽい匂いがする

僕はもう大人になったけど

甘酸っぱいような孤独を感じていたのは

あの頃も今も 同じみたいだ


学生服を着た君たちが手をふり合うだけで

そこだけがやけに眩しい

混ざりたいなんて思わないけど

ちょっと眺めるくらい 許してほしい

どうしてそんな風に思うのか

手にした本を読むフリをして

いま考えているところだから



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?