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日本人の学生と結婚してドイツで労働許可付き配偶者ビザ取得!その方法とは?

私は、ドイツのワーホリ中に出会ったドイツの大学院に通う日本人の彼と結婚しました。
日本人同士、旦那はミニジョブしかできないという条件で労働許可付きの配偶者ビザを取るまでの奮闘記です。
申請する年や州によって必要条件は異なることがありますので、各自確認してから準備を進めることをお勧めします!
 
情報収集
 
一番最初にしたことはインターネットでの情報集めです。これは、入籍の3ヶ月前ぐらいから始めました。『日本人同士 ドイツ 配偶者ビザ 学生』をキーワードとして日本語や英語の記事を読み漁りましたが、参考になる記事はありませんでした。が、一つだけアメリカ人の学生の妻がドイツで労働許可付きの配偶者ビザを取得したという一文が書かれた記事を読み、一筋の光を見出すことはできました。
そして、私たちは(ほとんど旦那が)ドイツ大使館や幾つかの外人局(ドイツでビザを管轄する役所)に「学生の妻は配偶者ビザの取得が可能か?また、どのような書類が必要か?」をメールで問い合わせをしてみました。しかし、どこも明確な答えは与えてくれず、他所に聞けと言われたらい回しにされました。おそらく前例がないため、はっきりとは言い切れないのだろうと思い、そとりあえずそれぞれから得た情報を元に準備をすることにしました。
 
 
必要書類
 
・写真
・パスポート(新しい姓のもの)
・戸籍謄本(アポスティーユ、認証翻訳付き)
・住民登録書(新しいステイタス、姓のもの)
・保険の加入証明書(保険会社から届くビザの申請者が保険に加入したという内容の手紙)
・銀行の残高証明書(仕事をしている方の場合は残高証明の代わりに3ヶ月分の給料証明)
・旦那のビザ
・旦那の住民登録書
・賃貸契約書(夫婦が住むのに十分な広さ*であること)  
・滞在許可申込書                        各1部ずつ
 
*6歳以上の人1人につき12平米以上の間取りであること
 
旦那が学生で収入がなくても配偶者ビザが下りるのか?ドイツでは、旦那がブルーカード保持者の妻でなければ労働許可が得られないとネットで見たが、労働許可はもらえるのか?
色々不明瞭で不安はあるけど、旦那のとりあえずやってみよう!に後押しされて、双方顔合わせも兼ねて入籍のため一時帰国することにしました。
 
 
必要書類⦅日本での準備編⦆
 
①新戸籍を取得(婚姻届提出して一週間後くらい) 3枚→アポスティーユ、パスポート、予備
②新戸籍のアポスティーユを東京の外務本省、または大阪分室にて取得
(窓口での申請と受け取り:翌日受け取り、窓口で申請と郵送で受け取り:申請後2~3日で受け取り、郵送での申請と受け取り:申請発送後10~14日で受け取り)
③ドイツ大使館のHPに掲載されている認証翻訳を行ってる会社や個人の方にコンタクトを取り、アポスティーユを付けた新戸籍の翻訳を依頼する(かかる日数や料金は翻訳者さんによって異なるので連絡して確認した方がいいです。私は5箇所に電話してすぐに対応してくれた方が1名でした。発送から受け取りまでに約5日かかり、金額は7500円でした)
認証翻訳ができる方はドイツにも居るので、ドイツで翻訳をお願いすることも可能です。
 
ビザとは関係ありませんが、今後長期でドイツに住むなら取得した方がいい書類や、入籍後の諸手続きなど日本で行っておいた方がいいことがあります。
・大学の卒業証明と成績証明(英文)→大学入学する際には必要になる
・職歴証明書(英文)→ドイツで就職する場合には必要になることもある
・自動車免許の名義変更
・銀行の名義変更
・クレジットカードの名義変更と引き落とし口座の名義変更の届け出
 
どれも1週間はかかると見ておいた方がいいでしょう。
銀行のキャッシュカードに至っては、新しいのが届くまでに2週間程度かかります。
 
また、私は旧姓で航空券をドイツからの往復で購入していたため、パスポートはドイツに戻ってから新しいものを申請しました。これを日本で行ってしまうと、復路で航空券とパスポートの名義不一致で飛行機に乗れなくなってしまいます。
 
入籍後から1ヶ月程度日本に滞在しましたが、それでも全ての書類が届き、日本での準備が完了したのは日本を発つ5日前でした。なので、日本での滞在時間は余裕をもっておいた方がいいです。
 
旦那は、入籍後一人ですぐにドイツへ戻りました。
私が帰国するまでの間に彼は、自分の学生ビザの取得と、私のために配偶者ビザの申請の予約を外人局で取っていてくれました。
彼が予約してくれた日は、私がドイツに戻った日から土日含む10日後でした。
 
 
必要書類⦅ドイツでの準備編⦆
 
①写真を撮りに行く→パスポート、保険、ビザ用で最低3枚は必要
②日本大使館、又は領事館で新しいパスポートの申請(申請日から開館日5日目以降の受け取り。しかし、急いでる旨を伝えると短くしてもらえる可能性あり)
③パスポートの受け取り
④住民登録のステイタスと名義変更(当日完了)
⑤保険の旦那の扶養の申し込み(窓口では当日完了、メールでも可能だが日数不明)→カードは後日発行されるため、ビザ申請へは保険に加入してるという文が記載された用紙を持参
⑥銀行口座の名義変更(一週間かかり間に合わず、、私の貯金は旦那の貯金として証明)
 
ドイツの役所は開館時間が短かったり、土日は閉館のため、動けるのは平日のみ。
なので、戻った翌日からビザ準備に取り掛かるのですが、時差ぼけ状態で歩き回るのはちょっとしんどかった。
その上、ここでプチハプニングが続き必要書類全て揃えたのはビザ申請前日でした。
 
ハプニング
その一.パスポート用の写真を撮ろうと思いきや、機械壊れてるお店が連発し初日は写真取れず…
その二.パスポート用の写真を撮って、いざパスポート申請に行くも写真の写りが明るすぎるから撮り直して来てくださいと受理されず…
その三.やっとパスポートが出来上がって、認証翻訳された戸籍謄本と新パスポートを持って、住民登録の名義変更に行ったら、戸籍謄本の翻訳がドイツでされていないからダメと言われて追い返され…
 
でも、翌日出直して別の人が担当してくれたら何も言われずあっさり変更終了して、新しい住民登録の証明書も出されました。ドイツの役所感、担当者によって意見が異なる。
ちなみに、どこで翻訳されようが、日本のドイツ大使館のHPにある認証翻訳者のリストに載っている人であれば大丈夫です。
住民登録変更に出直す前に念のため、日本領事館に電話で昨日の内容を話して相談したところ、「ドイツ大使館のHPに掲載されてる認証翻訳家の方がされたものですよね?それでしたら、戸籍謄本–アポスティーユ–認証翻訳以上の公式な書類はありません。再度、翻訳家の方がどこの州で認証を受けていると説明してみてください。それでもダメなら、役所名と担当者の名前をメモして、またご連絡ください。そうしたら、こちらからも問い合わせてみます。」
みなさんもドイツで何か困ったことがあれば、日本大使館や領事館に相談してみてください。親身になって話を聞き、対処法を提示してくれると思います。
 
 
いざビザ申請へ!
 
必要書類のコピーを全て取り、旧姓時の書類、ドイツ語証明書類も持参して行きました。担当の方は英語が話せてスムーズに書類を提出して、あとは一時間ぐらい審査のため待ちました。呼ばれて入ると、「これを持ってビザの代金を支払ってくれ」と言われました。
「これに労働許可は…?」と恐る恐る聞くと「付いてるよ、ただし条件がある。妻である彼女(私)が閉鎖口座を作って固定額(5.550€)を旦那さんのビザが切れる日まで引き落とせないようにするか、もしくは16.038€を入れて月々874€をそこから引き出すようにさせるか。また閉鎖口座の証明書を提出しに来てくれれば6~8週間でできるよ」
 
なーーーーーーんと!気分が一気に楽になった。
彼は学生だからミニジョブ(収入限度額450€/月)しかできないので、私まで働けないのはドイツ生活キツイなぁと思ってたからなんとも嬉しい!
 
しかし、この後、閉鎖口座を開設するのにまさかの一ヶ月以上かかりました!またこんなところで躓くとは、慣れないうちはドイツでの物事は思ってる以上に時間がかかると思っておいた方がいいとつくづく感じました。
 
 
 
追伸:閉鎖口座証明書の提出はビザ申請から月を跨いだのですが、その場合、パスポートと証明写真の持参が必要でした。また、全ての書類が揃ってからビザ発給手続きに入るので、受け取りは閉鎖口座証明書提出した日の3週間後を予定してるとのことでした。

結果:申請した日から約2ヶ月、閉鎖口座を開設して必要書類を全て提出してから約3週間でやっとビザを受け取りました〜!!

ドイツの美味しいもや面白い場所の発見に使わせていただきます!