近藤健児、田村道美、中島泉著『絶版文庫三重奏』(青弓社)をめくっていたら野上弥生子が森田草平訳『ウィルヘルム・マイステル[修業時代]』(上巻)を読んで「ミニヨンはドストエフスキの虐げられし人々の中のネリーの粉本らしくおもへて仕方がない」と日記に書いたとある。粉本とはネタ本のこと。