鉄拳7フレームデータ公開史(国内編)

 いぐにすです。いよいよ有料記事を出してみようと思います。

 せっかくの初手ですので、鉄拳7のフレームデータがコミュニティにおいてどのように公開されているかを、自分の把握している範囲で書いてみようと思います。トップシェアの自分にしか書けない、興味深い内容になると思うのですが、センシティブな内容も含まれるため「有料」にして一般公開を伏せる形にします。ウチのサイト以外については「おめぇ、やってるだろwww」という暴露内容も少なくなく、とても表ざたにはできないと思いました。

 まず最初に鉄拳7のフレームデータを公開したのは、『ina tekken wiki』というサイトでした(現在非公開、実質閉鎖中)。

 wikiと名前にあるところからわかる通り、サイトの編集にwiki形式が採用されており、有志による共同執筆という形で、過去作から更新が続けられていました。これには鉄拳7リリース当時(2015年)の環境がアーケード(ゲームセンター)だった事情もあります。家庭版と違ってじっくりと検証する環境が整えられないため、当時のプレイヤーはクレジットを支払って、ゲームセンターで検証を進めていました。そのため、とても一個人が全てをカバーできる環境ではありませんでした。

 もしかしたら誤解している方がいないとも限らないのでことわっておきますが、いぐにすは『ina tekken wiki』の編集メンバーではありません。家庭版鉄拳6から独力で解析手法を身につけ、ソウルキャリバー5→家庭版鉄拳タッグトーナメント2→家庭版鉄拳7と研鑽を積んでフレームデータの公開に踏み切った個人勢です。

 いわゆる鉄拳解析勢といわれる方々との交流も、ほとんどありません。実は現在でも、インターネットを通じてわずかにやりとりがある程度で、プライベートはもちろん、解析方法などの情報のやり取りを交わしたことも、ほとんどない状況です。

 2017年に家庭版鉄拳7がリリースされると知った当時、2012年に発売したソウルキャリバー5についての熱意も、いい加減に醒めた頃合いだったので、いぐにすは鉄拳7のフレームデータサイトを起ち上げることを決意しました。

 すでに大手『ina tekken wiki』がユーザに利用されている状況で、あえていぐにすが独自にフレームデータを公開しようと思った経緯ですが、ダブルチェックでデータの精度を高めるという目的がありました。また、いぐにすの持つ攻略視点から必要なデータについて、『ina tekken wiki』に加筆できる立場ではなく、独自に発表の場を設ける必要があると考えたためです。まぁ、これに関しては、いぐにすが当時の『ina tekken wiki』運営に積極的に交渉すれば解決したのですが、コミュ障なんです、すみません許してください、勘弁してください……。

 家庭版鉄拳7のリリースは2017年6月だったのですが、サイト起ち上げは一朝一夕でできる作業ではないため、2016年12月からプレサイトの公開を始めました。

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