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お高いうしのおにくを食べる

先日、いつも良くしてくれる方から、実家に帰るならもってけ!と(私の中ではとっても)お高いうしのおにくをいただいた。

真白な髪の毛と変わらない笑顔


あなたに生まれてあなたに還る

ココ・ファーム・ワイナリーのワインのようなネーミング。

実は、ちょっと前にロースはいただいたことがあって(その時は若干の労働対価だったけど、それ以上のものをもたせてくれた)、その時は職場の30代3人で家で焼いて食べた。
私以外の2人はお酒を呑まないので、白米を炊いたんだけど、米2合速攻で消えた。
ほかにもお肉とか色々と買ってたのに、このうしのおにくの前に、その他のものはなにもいらなかった。
うまい塩と黒コショウ、白米、そして若干の醤油と厚揚げ。女子も男子も美味しく食べていた。これが高いうしのおにく…出た油で焼いた厚揚げの香ばしさ…
貧乏大学院生の生活からしたら考えられないお肉である。

で、60代の両親と私が夕飯として、今回食したのである。
帰省は土曜日のことで、その日の夜に食べようと話をしていた。
私は、小僧山水(純米酒)をリュックに、保冷剤をギチギチにいれたおにくを片手に高速バスに飛び乗った。
母は、休日は90代の祖母のところへ日中顔を出すのが週末のルーティンなのだが、今日はおにくが待ってるからさっさとかえったわよby祖母とのことだった。
(この祖母、90代に入って孫は博士号取るわ、初ひ孫はできるわで、人生忙しい)
父は、たまたま東京の職場にいたので、車でひろってもらった。

さて、にくにくタイムである。

南関東は、6月なのに暑さが厳しく、しかし空調をつけるほどでもない夜、お肉は数時間の移動ですでに解凍され、台所へそっと出てきていた。

ロースはその霜降り具合にすでに溶け出し、もう焼くしかねえ〜〜〜!!!

母愛用のホットプレートを設置、帰ってきた瞬間に冷し始めていた小僧山水もセット。

そっと、母の手によってその白いレースをまとったうしのおにくはホットプレートに載せられた。
すぐさま塩をふりコショウをふる私。
速攻ひっくり返す母。
またほんの少しだけ塩をふる私。
色が変わりとりあえず父に押し付け食べさせる。

うまっ!!!

そこから夢中になって、おにくを焼いて、食べた。
だって、油断すると焦げちゃうから…
そして、その甘いあぶらとともに少しキレのある小僧山水を流し込む。

至福。

おしゃべりトーンも高まる食卓(これはいつものこと)
とにかく、食べる、しゃべる、呑む

気がついたら
カルビは全て消えた。
ロースは半分残った。食べきれなかった。
(後日、美味しくいただきました)
日本酒はすっからかんだった。

母は泥酔していた。
(二日酔いで朝もグダグダしていた)
父と私は謎に元気だった。
(翌日、私は2.5次元舞台のマチソワしにいった)

我々は、この晩、うしのおにくと夏の熱にやや温まった日本酒しか口にしていない。(若干の枝豆はあった)

本当に美味しいうしのおにくは、量は必要ない。
安くて美味しいものは沢山あるし、普段はもっと食べている。
しかし、本当に美味しいものは少しでも満足できるんだな(脂っこいからかな)。

ジャンクフードに同じ値段かけるならこういうものを食べたほうが健康に良いのかもしれない。

そんなことを思うなどしたうしのおにく。

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