「音楽を作るテンション、モチベーション、目的」

まず先に言っておくんですが、大袈裟なタイトルですが、特別な事は書かないと思います。
書かないというか別に無いと思います。
面白い文章を書こうとしているのではなく、あくまでも自分の中で改めて整理、再認識の為の記録です。
ではでは。

それこそ中学、高校、20歳までは
「俺はリリックを書いてる!」
「俺はラップをしてる!」
「何について書いてやろうか!」
など、とにかく衝動が凄まじかったです。
13,14歳からリリックを書くという行為を始めて、2022年現在32歳。
20年近くこんな事をしてるんですね。
これは自分の人生単位で考えても凄い事です。
素直に褒めてあげたい。
本当にこんなに続けている事は他に一個も無いです。

・音楽を作る目的

わかりやすく目的から考えるんですけど、例えばこの類の活動をしていると、
プロになる、これ一本で飯を食べていく、など。
更にHIPHOPに当てはめると、そこにプラスして
自分の生活をこれで大きく変えて他者にまで影響を与える。
所謂成り上がるとかですね。

僕はそこを目指した事がありません。
今回は音楽の事だけを話しに出すんですが、
ラップ以外にもバンド、シンガーなどを経験しました。
バンドに関しては地元先輩と。
シンガーに関しては、ちゃんとプロを目指してみないかと、実際のプロの方にお声をかけていただいた事があったのですが「僕は向いてないと思います」と断りました。
もちろん自慢話とかカッコいい話ではないです。

シンガーでプロを目指さないかと言われた時の話は19歳から21歳くらいの時ですかね。
音楽業界の大人の人達とか、プロのシンガー、バンドマンと関わっていた時の話で、当たり前なんですけど、やっぱり仕事となると何もかも違うなーと痛感しました。
自分が誘われたのはシンガーなんですけど、プロに混ざって2年くらい色んなライブに同行していた時期があって、その時に提案されました。
仕事になって、嫌になってしまったら、と考えて当時の自分はビビって断りました。
それがよかったのか勿体なかったのかはわかりません。

で、バンドに関しては前回書いたのですが、うまくいかず別行動になりました。
ザックリ説明すると、ベースとドラムは兄弟でこれで食っていくんだというハングリーさが凄まじい。
実力も申し分無い、どころかドラムに関してはプロ経験有りです。
ギターは父、兄がプロのギタリストの音楽一家。
そしてそこに混ざる自分は凡才。
その当時メンタル面の不調が出始めた事もあり、完全に勢いに乗れなかったという理由です。

そしてラップに関して。
これはそもそも始まりと、最も楽しんでいた時代のテンションが影響しています。
遊ぶ度にラップをしていたので、自分の中のラップのポジションは子供で言う所の玩具です。
なので、プロとかなんだとかっていう考えがそもそも発生しませんでした。
それと1人でリリックを書くだけの日々(ビートが無い、録音をしない、ライブをしない)が長かった為、玩具から日記のようなルーティンに変わりました。
このルーティンという感覚は今でも続いています。
ネットラップと関わり初めてから玩具の感覚も少し戻りましたが、基本はルーティンです。
今と昔で違うのはビートありきで書くのが普通になった事ですね。
ビートを流して書く。
ビートが無い状態でリリックだけを書く事がほぼ無くなった、という事です。

ここで自分の中の曲の作り方について書いておきます。

ひたすらビートを聞く。
ビートに合わせてフリースタイルを始める。
そのまま文字に起こして、8小節くらい書いた時点で自分が何について書きたいのかを汲み取る。
それに沿って残りを書き上げる。
以上です。

なんら難しい事、凝った事はしていません。
というか出来ません。
なんせこっちは感覚で始めた人間です。
だからというのもあるんですが、僕の曲は一貫性が無い事が多いです。
リリックの内容とかフロウの雰囲気とか。
ビートに関してもここ数年は有難い事に友人が提供してくれたり、勝手に投げつけたりしてくれるので自分で探すという事はしなくなりました。
日頃から良くしてくれている人たちに改めて感謝です。

リリックにしてもフロウにしても、基本的にはビートに合わせます。
リリック、フロウ、録音まで全て感覚です。

ここで余談なんですが、音楽に関わらず基本的に行動する事は大体が感覚です。
悪く言えばアナログです。
こうした方が要領がいいよと言われても自分の感覚でしか出来ません。
頭に入ってきません。
なので20年近く音楽に触れているのに楽譜も読めないどころかdaw、ミキシング、ビートメイクとか全くわからないんです。
これは人によっては怒られるかもしれないので、良くない事なんだろうなとは思っているんですが、本当に触れません。
それでもちゃんと自分でやろうとした事は何回もあるんですよ。
だけどことごとく出来ませんでした。
理論的な事がわからないから、例えば友達にビートを作ってもらう時、
「どんなの作りたい?」と聞かれても「朝方4時から5時くらいの海みたいな景色ってイメージ!夏じゃなくて冬の!」みたいな事しか言えません。
酷い時は「丸より四角って感じ!」とかになります。
本当に付き合ってくれている友達には頭が上がりません。

・音楽を作るモチベーション

話を戻します。
目的はここまで読んでもらえているなら何となく察してくれているかもしれませんが、生活のルーティンです。
「リリックを書くのが生活の一部」と言うとだいぶカッコつけてる感じですが、事実としてそうです。
今となってはリリックを書くという行為に特別な事をしているという感覚はゼロです。
書くのが当たり前になってます。
でも、こうゆう人は数え切れない位いると思います。
冒頭で書いた通り、なんら特別な事ではありません。

でも、ライブは別です。
ライブは人に見せる為の行為です。
前回、曲を公開した時の再生回数の話をしましたが、ここは本当に気にしてません。
そこに対する承認欲求は年々薄くなって今はほぼゼロに近いです。
クオリティも勿論そうですが、PRとかも拘ってやれないようなタイプです。
そもそも再生回数を気にする土俵にすら立ってない感覚です。

それでも、ライブは別です。
なんの根拠も無いですが僕は自分のライブが好きだし自信を持ってます。
初めてライブをした時から今に至るまで、なんのイベントに出させてもらっても常に自分のライブが一番カッコいいと思ってます。

リアルタイムで他人が自分の為で無いにしろお金を払って、友達と話したりお酒を飲む手を止めて、しかも立って見てくれているんです。
見てよかったと思われたいじゃないですか。
それはそれは気合を入れます。

録音する時、歌う時に息が続かない曲を作らない、歌詞を見ないと何を言ってるのかがわからないような作り方をしない、初見であってもその瞬間に自分が何を伝えようとしてるのかがわかるようにする。
これが大前提のテーマです。

話した事も無い人がライブの後に声をかけてくれる瞬間が大好きです。
やってやった、と思えます。
千葉の田舎でライブをしていた時もそうでした。
周りは自分達の事を見下しているのが普通で、なんならわざとライブ中に騒がれたり、敢えてステージの前に人がいかないように仕組まれたり。
そんな中自分達がライブをして、2曲目くらいのタイミングで後ろで腕を組んでいた人がステージの前まで来てくれる瞬間がモチベーションになってました。
だから今でも初めて出させてもらうイベントがとても好きです。
燃えます。

音楽をする目的は生活のルーティン。
モチベーションはライブですね。
もうライブが出来ないのに曲だけを作っていた日々には戻りたくありません。

だからこそ、今現在個人的な事情でライブがやり難い状態になっている自分が情けないですし、腹が立ちます。

このnoteを読んでくれてる人がいるとして、その中で、もし僕のライブを見た事がないという人がいるなら、是非見て欲しいです。
動画ではなく目の前で。
それで何か伝わる物があったら声をかけてくれると嬉しいです。
そんな人達がいるから多分僕は20年近くリリックを書いていられるんだと思います。

次に書くのは
・今の自分の音楽に対する感覚、距離感
ですね。
書き方、目的、モチベーションなども感覚と距離感を書く上で実例を上げて補足すると思います。
それではまた後日。

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