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退職金制度~悲しい現実を直視しよう~

タイトルからして結構絶望的な内容で申し訳ない。
退職金ってすごいいい響きがしますし、まとまった大きいお金が手に入ると思いますよね。
間違えではないですが、正解でもないと思っています。

一般的にニュースとかで取り上げられるのは、大企業や公務員等の退職金ですよね?だいたい、2,000万円前後のお話が多くないですか?そんなことはない?1,000万円ぐらいが普通だろうとおもうじゃないですか?私もそう思っていました。

なので、昔一部上場企業の銀行に勤めていた時に1,000万円ぐらいの入金があって年齢を確認すると「あ~退職金が出たんだな」と思って突撃したのはいい思い出です。そして、500万円ぐらいの入金の時は「分散して支払われるんだな」と思っていた時期もありました。
もちろん、分割なんてあるわけなくて、それが退職金なのです!!!

最新のデータが手元にないので、ちょっとぼかした言い方をします。私のいる地方では、30年働いた場合退職金って「平均で643万円」なんです。商工会議所とかがやっている「〇〇県賃金実態調査」ってやつを調べると出てくるので見て頂けるといいですが・・・控えめに言って「うわぁ!私の退職金低すぎ・・・」ってなっちゃいますよね?

さて、ここで思い出してほしいことがあります。どこぞの麻〇大臣が老後に必要な資金がいくらと言っていたか覚えていますか?2,000万円ですよね?全く足りてません。とても、乖離があってびっくりしちゃいます。

では、なぜ退職金は増えないのか?景気が良くなったら増えるのか?
結論は、「たぶん増えません」

実は、退職金は「労働基準法に規定がありません」。定められている内容は「適用される労働者の範囲と、対象手当の決定、計算及び支払いの方法、退職手当の支払の時期」に関して記載して行政官庁に提出してくださいね。って、いうだけなんですよ。

ぶっちゃけ、企業は退職金を払わなくていいわけなんです。一生懸命働き勤めて、その仕打ちは酷くないですか?酷いですよね?私は納得いきません。しかし、考えてほしいのです「会社はわざと退職金を出し渋っているのか?」という点についてどうでしょうか?

私は「なにもかんがえていない」というのが正解だと思います。ずっと前に作ったし「制度あるから大丈夫」という程度の認識です。言い方は悪いですが、メンテされていないので錆びれた制度なんですよ。時代背景によってメンテしていくのが正しいのですが、出来てないのが実態。。。なんせ、「誰がおしえてくれるんですか?」誰も教えてくれないですもんね。学校の教育もそうですし、社会人になってもそんなことを教えてくれません。なんせ、学校の先生も会社の先輩も「興味がない」のですから・・・

さて、ここまで書いてこの駄文は何を目指しているのでしょうか?結論は「これを見た経営者は一度真剣に向き合って」ということです。こんな駄文も目を通してくれているのでしたら、よほど真剣なんでしょう。

ルールが古いなら、新しくしちゃえばいいのです。従業員が定着したくなるような甘い飴にしてしまえばいいのです。普段どうせ鞭しかふるってないんでしょ?甘い飴といいながら「ご苦労さん」の一言で終わらせていませんか?もはや、人情で人が残ることなんて稀ですよ。(まぁ、人情と会社をアレコレ改革した責任で辞めずに残っていますけどね・・・)

ちなみに、この「甘い飴」にするって話ですけど、どうやって「甘く」するかです。単純です。冒頭でも述べましたが地域平均はわかっているのでそれより多くすればいいんです。固定費は上がりますけど、その分どこか節約できないか探してください。それが、DX(デジタルトランスフォーメーション)によるものなのか、マンパワーによるものなのか削減できます。今までもやってきたので、これからも同じことをするだけです。

そして、作った予算を退職金積立に回すだけの簡単なお仕事です。(簡単じゃない!って、思っている貴方は必死に考えてください。あなたの会社は貴方にしかわかりません)

しかし、この「甘い飴」にも落とし穴があります。10人いたら9人の経営者は確実にはまります。お金がなくて制度をやめちゃう?違います。
それは、「せっかく作ったアピールポイントなのに、作った時にしか言わない」ってことです。

せっかくの「甘い飴」もパントリーの高いところの奥にしまっていたら、知らない人からすれば「ない」と同意語です。そうすれば、あなたの会社の従業員はどうするでしょうか?少しでも給料のいい会社に行っちゃいます。生涯年収が下がることも知らずにね・・・そうなっては、あなたも辞めちゃった従業員も不幸ですね。

なので、ことあるごとに「甘い飴」をアピールしてください。人間なんて現金なものです。どんなに嫌な会社でもボーナスが多めに出ると頑張るんですよ。なら、莫大な金額をぶら下げてあげたほうがふんばれるんじゃないですか?もっとも、辞めると決意した人に行っても説得できないので、年1回ぐらいは真剣にアピールしたほうがいいですよ。

ここまで、書きましたが今までは経営者への投げかけです。
真に読んで欲しい読者は、別にいます。

そう、そこの営業マン!あなたです。今まで読んだ内容を自分なりに加工して、DX(デジタルトランスフォーメーション)や保険等の商材を提案してみては如何でしょうか?今までの「コストダウンになりますよ」とか「損金で落ちます」とか、そんな誰でも言えて手垢のついた手法じゃひきつけられませんよ?なので、とことん煽って「やったほうがいい」じゃなくて「やらないとやばい」と思いこませてみてください。ましては、私は「具体的な案は自分で考えろ」と丸投げしているのです。どうしたらいいのか、悩みだした人に「正解」をあなたは用意できるのです。

なんと、悪魔らしいやり方なのでしょう・・・

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