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携帯電話マナーについて思うこと

最近、ネットで『とんでもマナー』という言葉をよく目にするようになり、調べてみると「上司にお酌をする時は、徳利の注ぎ口を使わず、逆側を使うべき」などという、本当にとんでもないものがありました。
「じゃあなんのための注ぎ口なんだよ」と思わずつっこみたくもなります。

そんなこともあり、僕は個人的にマナーと言われると、虫唾が走るというか、嫌悪感を覚えるタイプになってしまいましたが、マナーそのものはやはり大事なものなので、ひとつ携帯電話についてのマナーについて気づいたことをお話したいと思います。

携帯電話が一般的に普及し始めた90年代後半ころから、電車やバスの中では使用しないよう注意喚起がされていました。
理由は心臓疾患を持つ人たちがつけているペースメーカーという医療機器が携帯電波の影響を受けることがあるという理由からでした。
当時は今でいうガラケーだったので、携帯電話の使用と言えば、通話かメールということです。理屈としては理解できます。
そのため病院での使用なんてのはもちろんご法度でした。

しかしスマホが普及した最近では、皆が皆電車内でスマホに夢中です。
ゲームをしたり動画を見たり、かく言う僕も、目下電車内でこの文章を書いています。

ペースメーカーの問題についてはその後も総務省が影響を調査しているようですが、電波の周波数などによって細かく分かれているためよくわかりませんでした。本題に関係ないので興味のある方は、総務省HPの報告書をご確認ください。

少なくとも僕達が今電車内でスマホを使用していても注意されることもありませんし、ペースメーカーについての事故があったというニュースも聞いたことがありません。

しかしながら、通話だけはNGとされています。
イヤホンからの音漏れも嫌われますね。

なぜでしょう?
うるさいから?

だとしたら、電車内でのお喋りがマナー違反なのでしょうか?恐らくそれはないですね。
最近はコロナ禍なので、あまり会話をしないように注意喚起されていますが、通常はそうではありません。
電車内は会話OKなのです。

この回答は、『人間は「わからない」ということに非常に嫌悪感を覚えるもの』だからだと思われます。

コミュニケーションでも、伝えたいことを相手が上手く理解できず、イライラさせたことのある経験はみなさんあるのではないでしょうか。

音漏れや電話の通話はまさにこれなんです。
「何を聞いているのか分からない」「何を話しているのかわからない」というのが気に障るのです。
会話はある程度何を話しているか分かるので、気にならないことが多いということだと考えています。

以前、僕は目覚まし時計にラジオを使っていました。
あまり大きな音でなくても、耳元でニュースなどがゴニョゴニョ喋り出すと自然と目が覚めます。
最近はスマホが便利なのでそれを使用していますが、大きなアラーム音や、朝が苦手な方はラジオを併用するといいと思いますよ。

とんでもマナーはどうでもいいですが、周囲の人を不快にさせないようにマナーを守るのは、自分自身がイライラしないための対策だとも言えるのではないでしょうか。

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