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エッセイ 欠損

まずはじめに俺は健常者です。

これから書くことは、ただの戯れ言であり、俺の考えです。
ただそれだけの事です。

俺の書く作品の多くで主人公やそれに近しい人間は身体の一部や精神に欠損があります。

だからそれがなに?
といわれればそれまでの事だし、中二病をこじらせた【ただのおっさん】と言われれば、その通りなので否定もしません。

俺はただ、それが魅力的であり好きというのはまた語弊がありますが、【欠損】をどこかに組み込んで作品を作ります。

もう一度書きます。
俺は健常者です。
何不自由なく生活を送っております。なので、身体が不自由な人がどんな想いをもって生活しているか、つらい事にも耐えて生活しているかも、何も知りません。
そんな人間が、そのような事を語るべきではない。と言われるかも知れません。しかし、自分の物書きはフィクションであり、別にそう言った方々に対してどうこうするという想いもないです。

身体や機能の欠損、それは言い方があれかもしれませんが、明らかなハンデです。
物語において、それを課すというのはハンデでしかありません。

だが、同時にそれは物語を面白くするための伏線であったり、重要な要素も含みます。
また、自分はあまり過大には書きませんが、主人公が強いというのはある意味お約束です。何かを欠損することで、ハンデを負わせたり、そこから生まれるストーリーで話しを盛り上げたりと使い道は山ほどあります。

また、シャーマニズムや、魔術とかにおいて、目が見える見えないというのは重要なファクターでありお約束です。
そのほかに、自分が考えるのはそれによって他者とは違う感覚を得られる。
考え方が他と違ったり、感じ方の微妙な違いによる、その者の存在感をそれで表現できます。

全てをハンデと考えずに、それを逆転させ有利に事を進ませる。
よくある手であり古典的ですが、それこそ自分の物語を組み立てていく中で、重要となります。

そして、

ハンデがあるから暗い性格。
ハンデがあるから負い目をもって生きる。

自分の作品で上記のことを書くことはあまりありません。
当然、そうなった場合に受けるショックなどは、経験がないため筆舌することは難しくあくまでも想像するしかありません。

サクセスストーリーのようにそこに焦点を当てて、主人公が成長するということもありです。
実際、某有名漫画家などがそういう奴書いてますよね。

それについては否定は一切ないです。
ただ、自分が書かないだけ……というか表現出来ないだけです。

自分自身が書きたいのは、少し暗い話であっても、懸命に生きる人間。そして、少しでも暗い中で藻掻き、光をつかむ……そんな話を作りたいだけです。

え~、なにが書きたいのかよく分からなくなってきましたが、上記の設定などは全て自分の中で重要なフレーバーであり、無くてはならない要素です。

好き……というか、こだわりですかね

欠損の中での美しさ……

生きるにあたっての美しさ……

ちょっとズレてるかもしれませんが、自分はそう捉えています。

ご意見がある方はどうぞお願いします。
意見交換は大好きです。

物事なんか、一つの見方で終わるわけがないんですから

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