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はじめて買ったCD〜さだまさし〜

投稿ネタを考えていたら、お題企画に #はじめて買ったCD というのがあったので、それに便乗してみます。

はじめて自分の小遣いで買ったCDを挙げることに。

さだまさし「夢回帰線」

高2の時だったかと。30年以上前に購入。今も手元にあります。名曲「風に立つライオン」が最初に収録された名盤でもあります。

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それ以前から、父がさだまさしをよく聴いていました。当時、既に「昨日達(イエスタデイズ)」や、シングルEP盤の「防人の詩」などが家にありました。

まだ中学生だった私は、それらの音楽にはさほど興味をひかれませんでした。むしろ、花王名人劇場「さだまさしとゆかいな仲間」や「さだまさしのセイ!ヤング」で披露されるトークとお笑いのセンスの方にひかれて。

これらの番組は、父が探し出してきたものでしたが、いずれも「いくら見ても聴いても、さだまさしがしゃべってばかりで、歌ってくれない」ことを不服として、父は番組からは離れていくことに。

逆に私はそれらの番組の熱心なリピーターに。特に「セイ!ヤング」では、ハガキもよく書いて、年に1,2枚くらいは放送で採用されたりもしました。

そして、番組の最後に、ようやく一曲だけ流れるさだまさしの歌を、毎週聴いているうちに、CDが欲しくなるという流れ。

その時点で、最新アルバムとしてリリースされていたのが、この「夢回帰線」でした。「セイ!ヤング」でも、この盤からの歌が毎週流れていました。

さだまさしのCDなら、父に頼めばすぐ買ってもらえたでしょう。そうすれば、父も聴けるし、息子も聴ける。

しかし、当時の私は、父親自慢のステレオコンポで共有するよりは、自分で入手し、自分の小さなラジカセで聴くことを選んだんですね。

まだ「風に立つライオン」は理解できませんでした。

「時差」のような、軽く乗れる感じの曲の方が好きでした。

そのうち、影響を受けて、独学でギターを弾くようになると、「pineapple hill」も好きになってくる。

自分の小遣いでアルバムを買ったことで、ここからようやく自分も「さだまさしファン」になれた気がしましたね。

この時点で、さだまさしは、既に歌手としてのキャリアは約15年、コンサートは通算1000回以上の実績を経ていました。ここからファンになるのは、正直今更感がありました。

しかし、もはや本人のキャリア45年、コンサート3333回を超えている現在、思い返してみると、今更なんてことは全くなかったかと。むしろファンとしては古い方になってしまいました。

「風に立つライオン」が名曲だ、と思えるようになったのは、ついここ数年のこと。40代も後半になってから。

生まれてはじめて自分で買ったCDの、ラストに収録されていた曲が名曲だと分かるまで、実に30年もの歳月を必要としました。

自分のセンスというか感性というか、そういったものが、いかに欠如していたか、あるいはいかに未熟だったか、思い返すとあきれてしまいますね。

いすれにしても、このCDが、さだまさしに限らず、音楽というものに、自発的に手を伸ばした最初の存在となったのは間違いないのです。

(敬称略)

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