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集落でお酒の場にいられることの意味

昨日は移動日でした。帰省で実家に戻っています。集落の会計の引継ぎも終わり、一年間の会計のお仕事も終わりました。12月は飲み会が多く、なんでそんなにやるんだとも思ったりしましたが、学びも多かったので書きます。

1.飲みにケーションは存在する

地区の人が集まる集会所(公民館とか言ったりします)などで、年末・年始の総会は行われます。○○組合とか○○会などの集まりもそういう場所で行われます。

大人の男性が多い場になると、基本的にはお酒が並び、飲みながら話すことになります。会計は料理の手配(仕出しに注文)とお酒の手配をやってました。昔は女性陣に作ってもらっていたらしいですが、大変とのことで仕出しに変わっています。それはそれでよいことだと思います。

僕の場合は上の世代(60-70代)が多くなるので、地域の話とか、人の話を聞いてまわっている事が多いです。妻の実家の地域なので、まったくの外様ではないですが、最初参加したときは誰が誰だかわからなかったですし、少しでも知った顔を探したものでした。

もちろん、自分のことも聞かれる事が多いので、話します。静岡出身というのはなかなかビックリされます。静岡→鳥大→創業という流れを話すと、面白がって聞いてくれます。こうやってお互いどんな人なのかなというのがわからないと、なかなか本音も出ません。

2.瑞泉の佳撰がうまいとか、ビールはラガーが良いとか

お酒を含めた飲み物の準備をします。ビール何ケース、日本酒何本、ソフトドリンクを揃えて、料理は仕出し(業者がいくつかあるので、変えながら)揃えます。

うちの地区は鳥取県の東部、海側なので岩美町の地酒「瑞泉(ずいせん)」が必須です。「瑞泉の佳撰」を用意しておくと間違いないです(笑)これは、東部あるあるだと思います。農村ボランティアの先でも良く言われてました。仕事が地域に活きてます。

ビールも、アサヒが好きな人もいれば、キリンが好きな人もいるのですが、年配の人が多いとキリンラガーが安定の選択な気がします。今年はクラシックラガーにしてみました。

お酒の選定を会話のきっかけにしたりしてます。教えてください〜って、世代が上の人が多いときにはかなり有効です。今年の年末総会はお酒の減りが良かったので選定は成功かなと思いました。

3.うまく避けながら飲む(弱い僕の方法論)

僕はお酒の場は好きですが、アルコールに弱いです。まったく飲めないわけではないですが、ビール1缶で真っ赤になって、少しずつ飲んでいずれ寝ます。無理に飲むと最後まで残れないので、うまく避けながら飲んでます。飲み会ハックをここに記します。

(1)一杯目のビールをじっくり飲む
ペースに巻き込まれないように、一杯のビールをじっくり飲みます。注がれる時も一口くらい飲んで、いれてもらうくらいです。最近は飲み干さなくても大丈夫になってきました。少しずつ時代も変わってきています。

(2)ウーロン茶などを横に置いておく
ウーロン茶などのソフトドリンクも横に忍ばせておきます。さりげなく、そっちを中心に飲みます。動き回る時は、たまにウーロン茶のみに帰ります。基本はビールを片手にコップをもって動いています。

(3)弱いことを伝える
弱いし、すぐに寝る話をします。どのくらい飲むの?と聞かれた時に、基本弱い人という情報を出してます。最近はそこに無理やり飲ませるって感じは減ってきています。地区によって違うかもしれないですが、僕の集落はかなりフレンドリーです。

(4)自分のペースを崩さない
地域の懇親会は酒量よりも会話量の方が大事なので、飲める飲めないは重要ではないです。存在して話していた事が大事、いろいろ聞きましょう。僕は婿なのですが、婿が意外と多いとか、義父の話とかその辺をキッカケにいろいろ話を聞きました。だんだん、みんな酔っ払って来ると話の方がもりあがる感じになります。

4.一緒の場で語る事が大事

どんな話題を話せばよいのかわからないのですが、最初は横にいて、自己紹介をして話を聞いていれば良いと思います。なるべく名前を覚えるようにしました。総会とかで良く喋っている人がキーマン(でないときもあるけど)だったりするので、そういう人でも良いですし、女性陣に入っていくのもありです。

住み始めて最初の総会から参加しましたが、座った位置もありましたが、毎回女性陣の輪には声をかけていました。毎回「誰の家の息子さん?」というやり取りが4年くらい(年に2度しかあわないから)続きました。最近は、義母も婦人会で「ゲンヨウさん」と話をしてくれているみたいで、名前を言われることも増えました。珍しい名前に感謝です。

毎年同じやり取りになっても、「去年も聞いたわね、ごめーん」「いえいえ、なかなか覚えられないですよね、若い人が増えてきて」みたいなやり取りで和やかに進みます。この空間が大事かと。

僕は趣味会話と書くくらい話すのが好きなので、まったく気にならないのですが、話すのが苦手な人は話しやすい人から徐々に行けば良いと思います。じわじわ、知っている人を増やしましょう。

5.世代を超えたコミュニケーションを模索していく

僕の家は世代交代が速かった方で、最初は周りに同世代はあまりいませんでした。2年目に消防団(自警団)に入って少し知り合いが増えたのと、親せき関係の人だけだったかと思います。

10年経過して、僕ら世代に交代するようになってきました。まだ、僕ら世代は飲み会まで残らない(仕事もあったりする)時もありますが、少しでも世代をつなぐような動きができたらなと思っています。

一年間会計をやることで、いまの60代以上のやってきたこととか、話をかなり聞く機会が増えました。みんなやさしくいろいろ教えてもらいながらも、「10年後はどうだろうなぁ」みたいなやり取りをしていたので、たしかに、この5年くらいで継げるものは、継いでいく流れ、僕ら世代の考えもいれていく流れは必要だなと。

会計は卒業しますが、そういう流れを考えて暮らしたいなと思っています。

今日はここまで。

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