見出し画像

初めて補助金を取ってみたNPOの人に向けて

大学時代からNPOを経営して15年の玄洋です。

先日、会いに行けるゲンヨウ@ホンバコという企画をやりました。そこの相談の中で、初めて補助金を取った方の、目に見えない不安を聞いたりしたので、同じように思っている方もいるかと思い、文章に残しておきます。

ポイントは3つ
1.何にお金を使ってよいのか
2.いつ使ってよいのか
3.記録(領収書)はどう残すのか

1.何にお金を使ってよいのか
 まず、使える費目を確認しましょう。補助をもらった企画すべてにお金が使える場合と、使えない場合があります。補助金の申請をするときに、項目について書かれています。そこを確認すると良いです。NGになりやすいのは、食糧費だったり、事業によっては人件費が出せない場合もあります。事業に必要と企画にどれだけあっても、使っていい費目とダメな費目があるので、補助を出してくれる担当者に最初に確認しておくと良いです。

2.いつ使ってよいのか
 補助金は、決定通知というものの日程以降じゃないと認められません。例えば、電話で補助決定をもらっても、いつからそのお金を使えるのか、担当者に最初に確認してください。同じように補助期間というのもあるので、後ろも決まっています。余ったから、繰り越しってのもできないので、期間内に使うようにしてください。ちなみに、概算払い(先に払ってもらえる場合)と精算払い(事業終了後に払ってもらえる)のがありますので、入金タイミングも確認することをおススメします。

3.記録(領収書)はどう残すのか
 補助金はもともと税金なので、報告書を出したり、領収書をまとめて提出したりする必要があります。担当者のチェックも入ります。しっかりと領収書は残すようにしてください。宛名も団体名や申請で使った名前で必ず取るように(実行委員会なら実行委員会名)。上様とかダメです。なので、買い物をお願いする人に領収書をちゃんと取ってもらうようにしましょう。

初めて補助金を使う時は、不安だと思います。もし、NPOセンターなどの支援組織がある時は、そこに聞いてみると良いと思います。各県に一つくらいあります。大きな市だと市にもあったりします。
もし、そういう機関が無い場合は、身近なNPOで活動をバリバリやっている組織に聞くと良いです。もしくは、同じ補助金を前年に使った団体も良いです。

そういうNPO側の人にアドバイスを聞いてから、担当者とも相談しておくと良いです。初めてのことであることを伝えておけば、丁寧に話してくれることがほとんどです。

僕はこの辺が良くわかって無くて、事業に必要だからと最初の委託(2004年)の時に、お金を返しました(そして始末書も書いて出した)。その時は地域の方に、ご迷惑をかけたのでお詫びの挨拶に行って、お饅頭買ったのですが、ダメでした。「さすがにまんじゅうはダメですね」って言われました。

その他にも、15年でいろいろ、ご迷惑をおかけしたりしていますが、普通は初めての補助金は小規模な人が多いので、このくらいにしておきます。

いい事業が生まれたのに、最後の精算で泣きそうになるのも、後味が悪いので、いい〆になることを祈って。

応援ありがとうございます。サポートいただいたお金は学生の相談の時のカフェ代にします。