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発達性協調運動障害(DCD)とは?【サクッと解説】

発達性協調運動障害(DCD)とは

基本的な特徴
発達性協調運動障害(以下DCD)は、発達障害の1つで、手と手、手と目、手と足などを同時に動かす協調運動の未発達により、日常生活で極端な苦手、不器用が発生している症状を言います。5~11歳の子供の5%前後がこの障害だとされます。

粗大運動と微細運動
DCDは協調運動の障害であり、協調運動は粗大運動と微細運動に分けられます。

粗大運動とは、姿勢を保ったり、体全体を使った運動を言います。具体的には、歩く、走るといった基本的な動作から、スキップ、ジャンプする、縄跳びをする、自転車に乗るといった運動などのことです。

微細運動とは、手の器用さに関係する運動で、文字を書く、絵を描く、箸を使う、紐を結ぶ、ボタンを留める、楽器を演奏するといったことを指します。

DCDの子供は粗大・微細運動のいずれか(または両方)に問題があります。ただし、文字を書くのは苦手だけど、箸は正確に使えるといったように、症状の出方は様々です。

発達性協調運動障害の原因

はっきりとした原因は分かっていません。ただし、ASD・ADHD・LDなどの発達障害と併発することが非常に多く、何かしら共通の遺伝的要因があるのではないかと考えられています。

また、妊娠中の母親のアルコール摂取、またはそれによる早産、低体重で生まれた場合、DCDを発症する確率が高いという研究があります。

相談先

保健センター
保健センターは、市区町村ごとに設置された地域の健康づくりの場です。保健師さんが常駐しており、子どもの発達に関する悩みの相談を受けてくれます。場合によっては医療機関や療育施設の紹介をしてくれます。

発達障害支援センター
発達障害者支援全般を行っている機関であり、 都道府県・指定都市自ら、または、都道府県知事等が指定した社会福祉法人、特定非営利活動法人等が運営しています。→発達障害支援センター


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