鈴木優の物語は終わらない
はじめに
さて、今回は麻雀のお話。
週1で雀荘に通い、鈴木優さんを好きになりPiratesクルーになった私の後日談です。
ぜひ上の記事も併せて見てみてください。
2022-2023シーズンの終幕
PiratesのMリーグ2022-2023シーズンの航海はセミファイナルで終えることとなりました。
本当に悔しいです。
全員が強い雀士なのも良く分かっています。
セミファイナルを優さんと仲林さんの2人に託したときの剛さんの穏やかさ
明奈さんが最終戦になった優さんを迎え入れるときにひと際大きな声で「ナイスファイト!ありがとう!」と言っていたこと
仲林さんの仲間とファンに熱いところと、ファンの前でも涙を見せて感情を見せてくれること。
そして木下監督の粋な采配や言葉も胸に刺さりました。
優さんはここから長く語るとして、
Piratesほど最高のチームなんてないと思っています。
それでもこの世界は勝負の世界。
どれだけいいチームでも、結果を残さなければ先には進めない。
知っていたことなのに、うまく受け入れられない自分がいます。
とはいえ、
昨年より
Piratesの試合の一打一打に一喜一憂して、
喜怒哀楽を前面にだして過ごした今シーズンの方が幸せでしたし、楽しかったです。
今年はそれを知られただけでも収穫ですし、Piratesに関わる全ての人に感謝です。
ただ、来年は圧倒的に勝つ!!!絶対に!!
戦闘民族の麻雀
麻雀歴1年くらいのひよっこながらも、
この局すごかった!となった局を紹介しながら、
優さんの麻雀の好きなところをお伝えしたいと思います。
まずは私だけではなく、みなさんも挙げるであろう局から
Mリーグレギュラーシーズン 2023年1月30日 第二試合
南一局 3本場です。
ホンイツテンパイ模様
(実際、白白白中の中単騎の跳満テンパイ)の
対面の村上さんに対して
タンヤオのテンパイから親番死守のためのドラ東をプッシュした局面です。
という理由などを約30分に渡り話し、東切りの理由を説明してくれました。
試合翌日の「麻雀Bar Citrus」でのゲストでも、
優さんはこの話について良く聞かれていたのですが、
やはり強調されていたのが
「トップを諦めるのを受け入れられなかった」という面でした。
そんなこんなで、切られた東でしたが、
あさぴんさんの大三元にも立ち上がらなかった剛さんが立ち上がり、
仲林さんの目ん玉は飛び出したのでありました…。
仲間がひっくり返るほどの打牌。
まさに鈴木優の戦闘民族を体現した一打でした。
2つ目はこちら。
2022年12月25日 麻雀日本シリーズ2022決勝戦
3回戦 南4局0本場です。
配牌 (ドラ5s)
155s3357m888p發發南南
ドラドラの手牌で、七対子のイーシャンテン
ここから渋川さんの1打目の南をポン
前田さんの3打目の發をポン
55s33m888p 南南南 發發發
南、發、対々和、ドラ2の跳満のテンパイが入ります。
テンパイの直後に4sを引くも3-6sの両面待ちに取りませんでした。
さらに言えばその後3sも引いており2600オールを逃していました。
その後寿人さんからの立直を受けても、オリることはありませんでした。
結局は流局をしましたが、ここで優勝を決定づけるあがりをとるんだ!というこだわりを見せ続けてくれました。
その後、3回戦は渋川さんが2着を確保するあがりを見せて
前田さんと渋川さんが条件を残して4回戦に進むも、
優さんが逃げ切り、日本シリーズ優勝を決めました。
この局について、祝勝会配信で本人から
「(そもそも3戦目までのアドバンテージもあり)
2600オールをツモって一旦トップ目に経つのはめちゃめちゃ偉いし、一般的だと思う。
けれど、トップを決めるあがりをしたかった。後悔はしていません。」
という話しがありました。
麻雀は
点況、場況、残りの筋数、自身の手形など
様々な要素を考えながら、押し引きを考えると思います。
その押し引きのバランスがトップを取ることに対して押し気味なことから
優さんは戦闘民族と言われているのだと思います。
そして、こういう印象的なシーンに象徴されるように、
ここが勝負所だという時の強烈な意志や覚悟を持った打牌はかなり惹かれるものがあります。
ただ、Mリーグの放銃率の低さやラス回避率の高さに示されるように、
なんでもかんでも全て押し切るわけではなく、ある程度の危険率まで達した時にはスッとオリることが多々あります。
だからこそ、押し切る戦闘モードになった優さんのオーラが際立つと思っています。そんなメラメラと燃えるような戦闘民族の麻雀にどんどん惹かれています。
少年漫画の主人公!?
対局から離れた優さんの姿もお話ししたいと思います。
コメントの名前もよく見る方は覚えているし、
会った方は顔も浮かぶとYouTubeの配信でも話したことがあるように、
本当にファン想いな面が随所に出ている優さん。
外面十段と言われることが多いですが、
実際に会った時の優しさや、配信で丁寧にコメントに返している様子をみていると
多分この言葉に嘘はないんだろうなという気にさせてくれます。
ただ自分のファンだけでなく、
麻雀好きみんなのことを仲間だと思っているところがあるなとも思っています。
前の私の記事でも書いたように
私に「麻雀続けてくださいね」と声をかけてくれたところもそうですが、
印象に残っているのは
先日、静岡にある「まあじゃん乙女団」さんで同卓した時のことでした。
私も含め点数計算もなんとなくできる3人で優さんを囲んだという状況ではあったにも関わらず、誰かがあがる度に役と翻数と点数をそっと言ってくれていました。そしてそれは進行を妨げるものではないさりげなさでした。
このように、卓にいる4人全員で麻雀をしているんだという配慮が無意識にできること。
その根底には「みんなに麻雀のことを好きになってほしい」「麻雀好きな人はみんな良いひと」みたいな気持ちがあるのだろうなと思いました。
そんな優さんですが、
食べ物の好き嫌いも多かったり、ちょっと物事を知らないことが多かったり、道にもよく迷ったり、お化けは怖いといったところがあります…。
まさに童心そのままに大人になったようなイメージです。
そんな優さんを周りのみなさんが呆れた顔を少し覗かせつつも、手を貸している様子がよく見られる日常の光景です。
麻雀が強くて、仲間想い、けれど普段はちょっと抜けてて仲間に助けてもらっている。
これはさながら少年漫画の主人公だなと思いました。
戦闘民族よろしく「オッス!オラ!鈴木優!」と言っていても、
海賊船に乗って「麻雀王に俺はなる!!」と言っていても違和感がないかもしれない…。
みんなが大好きな国民的漫画にもダブる優さんが
多くの人を魅了するのは、ある意味当然なのかもしれません。
いざ、次のページへ
これまでの鈴木優の軌跡を描いた少年漫画があるとするならば、
今はちょうど「Mリーグ参戦編」が終わったところだといえます。
その「Mリーグ参戦編」の最後の見開きの片側には
セミファイナルの最終戦。悔しいラスを取った後
気丈にもファンへの感謝を伝える凛々しいインタビュー姿。
そしてもう片側には
萩原さんのインタビューの時、不意に向いたカメラに映し出された
悔しさを堪えられず、座り込み、下を向いて灰のように燃え尽きた姿が描かれていることでしょう。
どちらも、クルーにとっては心が痛い場面かもしれません。
ただ、鈴木優の物語は終わってはいません。
次のページ、次のストーリーは必ず輝いたものになるはず。
その時には、今回の見開きのページがいい思い出になるはずなのです。
そして、もし叶うのなら私は、その物語の片隅にでもずっと居続けられたらと思っています。
鈴木優の麻雀道が続く限り、私の麻雀道も続く!
みんなと一緒に最高のストーリーを紡いでいきたいと思います。
では今回はこのあたりで!
それでは!