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【GENT'S STYLE】クラフツマンシップ列伝 ペコラ銀座 佐藤英明氏後編

text by Yoshimi Hasegawa
picture by Marco Spola

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この日、佐藤氏が着用しているスーツは敢えてブリティッシュテイストに挑戦してみたものだという。ハウススタイルに倣い、顧客はやはり北イタリアの仕立てを希望する人が多いそうだが、個人的には10年ほどブリティッシュテイストのスーツにも興味があると語る。

ヴィンテージファブリックの豊富なコレクションでも知られる佐藤氏だが、このスーツは英国を意識したH.レッサー&サンズ社のヴィンテージファブリックを使用している。チケットポケットやストライプの生地に佐藤氏のイメージするブリティッシュテイストが見える。

「このヴィンテージのファブリックは生地がしっかりしていて、そこが気に入っています。よく良い生地とは何かと訊かれますが自分が良いと思ったものを集めているんです。

自分でヨーロッパに足を運んで、ヴィンテージの生地も向こうの在庫にあるものを買うと、良いものが多い。

なかでも大手の生地メーカーやマーチャントで名が残っているところは、やはり良いものを扱っています。

一方でハンドメイドのツイードや、小さなところで作られた、ドーメルのトニックを模したような生地も本家にはない味があって面白い。こうしたものは大手の生地ほど品質管理ができているわけではないので誰にでもすすめられるものではないですが、生地にはそれぞれの良さがあります」

シャツはずっと佐藤氏が愛用しているミラノのアレッサンドラ・マンデッリ。ネクタイもミラノのアルベニ製。あくまで北イタリアの美意識を追求している。

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