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もう、聞こえない │ 誉田哲也

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「女の人の声が聞こえるんです」。 殺人の罪を認め、素直に聴取に応じていた被疑者が呟いた。 これは要精神鑑定案件か、それともーー。 身元不明の男性が殺害された。 加害者が自ら一一… もっと読む
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もう、聞こえない 1┃誉田哲也

第一章1 ノンアルコールビールを飲んで、あるいは「酔わない梅酒」を飲んで自動車を運転した…

もう、聞こえない 2┃誉田哲也

 やはり、相変わらず土堂は怖かった。いや、歳のせいか髪と眉が薄くなり、さらに凄みが増して…

もう、聞こえない 3┃誉田哲也

 昼飯後の一服を終えて刑事部屋に戻ると、菊田が慌てた顔でデスクの椅子から立ち上がった。 …