アニメ「私に天使が舞い降りた!」6話までの感想

玄徳です。

実は自分、自他共に認める「インプット少ない人間」なのですが、そのため定期的にインプット強化期間みたいなものが始まるわけです。

何というか、アウトプットの楽しさというか、「ちゃんと何かやってる感」に取り憑かれてしまったんですかね。

ともかく、インプットの質を高めるためアウトプットしよう、という試みが今回のこれです。シリーズ化できたらいいなあ。
一つ、書くときのポイントとして、「その作品の面白さとは何か」という観点で素人意見を展開していきたいと思います。

第一回は、「私に天使が舞い降りた!」(以下「わたてん!」)
大好評放送中の深夜アニメですね。個人的今期の覇権アニメということで(日常系しか見ない)、思ったことをつらつら書いていきたいと思います。

日常系アニメを好む自分として、この作品の第一印象は、「キャラが可愛いことに加えて、しっかり笑える」ということでした。

主人公ポジションに当たる、お菓子作りと衣服作りが得意なコミュ障大学生の「みやこ(みゃー姉)」、みゃー姉の妹でお姉ちゃん大好きな元気っ子小学五年生「ひなた」、ひなたの友達であり、みゃー姉を一目惚れさせ、狂わ(ブヒら)せてしまったお菓子大好き小学五年生「花」、ひなた、花の友達であり、自分が世界一可愛いと思っていて周りに可愛いと言ってもらいたい系小学五年生「乃愛」あたりが主要な登場人物です。

作品を見ていて、ボケとツッコミがきちんと成立している箇所が多くあることが、「笑える」理由なのだろうと推測しました。
そしてその前提として、「キャラが立っている」ということも言えるのではと思います。特に主人公であるみゃー姉のキャラクターは、女子小学生にブヒブヒするオタク的な一面を持ちながら、お菓子作りや衣服作りが得意な、いわゆる「女子力」の高い一面、またジャージを着ているシーンが多いものの、そのプロポーションは恵まれており、メタ的に言うと「オタク受けのいい」一面もある、なかなか面白いキャラクターだと思っています。

自分は「わたてん!」をニコニコで見ることが多いのですが、コメントの雰囲気がいつもと違うな、と感じました。
こういう小学生とかが活躍する作品って、お風呂シーンとか何か可愛いシーンがあったりすると、露骨にコメントが「キモく」なるわけですが(お風呂シーンの「REC」「ゴクゴクゴクゴク」コメントなどが代表的)、本作品ではむしろみゃー姉が「キモい」(誤解なきよう、実際は上田麗奈さんの演技の力もありギャグレベルの「良いキモさ」であると補足しておきます)シーンにコメントの方がちょっと引いていたり、ツッコミを入れていたりするなど見てる人の視点が違ったところにある(ことがある)なあと感じました。

そして今回一番「面白さ」として指摘したいのは、「子ども」の「面白さ」を作品に落とし込んでいる、ということです。
「子ども」の、まだ世の中とか、いろんな知識が不足しているからこそ出てくる素っ頓狂な発言であったり、天然な言葉に笑ってしまう、というシチュエーションは現実でも十分あり得ることかと思います。また、「子ども」ならではのストレートな正論がグサッと心に刺さる・・・ということも実際に経験した人もいるかもしれません。
「わたてん!」ではそういった「子ども」の「面白さ」をボケとツッコミの役割にある意味落とし込んで作られた、少しリアルな面白さが笑いを誘うのではないかと自分は見ています。

そう考えると、例えば友達がほぼいないというみゃー姉がいる前で
ひなた「みゃー姉に友達はいないぞ」
と辛辣な言葉を言ってしまうシーンは、「友達がいない」という設定自体がファンタジックすぎない、ともすれば自分や周りにそういう人がいるかもしれない「リアルさ」を含んでいて、「子ども」はそれをグサッと言ってしまえる属性であると捉えられるわけです。
思ったことをはっきり言ってしまうひなたちゃんに対して、花ちゃんはみゃー姉にブヒられるという本作きっての苦労人ですが、彼女に関しては割とモノローグ多めというか、ブヒられることを色々考えて飲み込んでいるような印象があります。もちろんお菓子につられて条件を飲んだ〜といえば子どもっぽいのですが、なんかその、「条件を飲む」ってこと自体ある種高度ですよね、と。
6話ではみゃー姉のストーカーみたいなキャラが新たに現れて、そこにみゃー姉は(平たく言って)「キモさ」を感じてしまうのですが、そこにすっと現れた花ちゃんが、「私がお姉さんに初めてあった頃、そんな気持ちでした」とジト目で言い渡すのは、「今まで言いたくて黙ってたけどついにいう機会が来たから言うぞ」という含みが感じられる点で小学生なりの大人っぽさが垣間見え、キャラのリアルさを感じると同時に、それ自体ギャグとして綺麗に落ちています。

やっぱりこういう「キャラを立てながら話を落とす(話を進める)」または「話を進めながらキャラを立てる」みたいな運びができると日常系としては無駄がなくてテンポの良い作品になるのかな〜と思った次第。
そこにはやはり、キャラの属性周りの整理や、分析が重要になるのでしょうね。

一応、日常系アニメにも色々な種類があって、「ギャグが面白くてテンポが良い作品が良い」とは限らないと思ってますので念のためフォローしときます。
でもやっぱり、個人的にはこういう可愛さを出しながらクスリと、この作品に関してはそれ以上に笑える日常系アニメということで、「わたてん!」は大好きです!
近年の日常系アニメに「可愛けりゃなんでもいいんじゃい!」という雰囲気を(勝手に)感じるなか、この作品はテーマ、キャラ設定からしてかなりのポテンシャルがあるのではないでしょうか。

今の所乃愛ちゃんがまだ活躍不足なので今後が楽しみですね〜。
ちなみに自分の推しはひなたちゃんです。お姉ちゃんすきすきかわいい。
原作が百合姫ということでみゃー姉とひなたと花の三角関係?的なことも書こうかと思ってたけど、まあまあ明らかなので省いてもいいか。

また書こうと思ったら書きます〜楽しかった!
みんなも「わたてん!」見ような!!
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