<炭酸刺繍>蝶のように舞う恋詩
君に恋をして
蝶の羽が生えたように
明るく楽しい言葉が偏西風に乗って
僕の胸に一頭、また一頭と
舞い降りてくる
そのうちの一頭が炭酸の泡のように
パチンとはじける
はじけた泡は
まばゆい色をつけて
僕の心の中へ広がっていく
それは
君が飛ばす想いによって
赤い色だったり
青い色だったり
いろんな色に変化する
「ワタシ、アナタがスキ」
と、君の言葉が大空へ飛び立って
僕の元に届いた時には
淡いピンク色に刺繍された蝶の羽は
濃いピンク色へと成長させていく
それはまるで
春