シェア
こんなに明るくて こんなに優しい風なのに この風は、さようならの風 わたしは風に吹かれて さようなら さようなら さようなら と、つぶやき続ける 飛ばされたさよならは 風船のように高い空まで浮かび上がって ソーダの泡のように ぴちぴち音をたてて消えてしまった わたしはだれとさよならしたのだろう? 何とさよならしたのだろう 今にわかるよ いつまでもわからないよ 木洩れ日がわたしをからかって笑う すぐに分かるわ 虹色のかき氷を食べれば。 わた