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#1 パンパースは安くてはダメ??(P&G)

プロクター・アンド・ギャンブルと聞いてどれくらいの人がその会社を認知するでしょう。それぞれの頭文字を取ってみるとわかるかもしないですね。そうあのP&Gの社名なんです。あー、となった人に次の質問を。このP&Gは一体何を販売しているでしょう。商品が思い浮かばない人も多いのではないでしょう。パンパース、アリエール、レノア、パンテーンやh&S、ファブリーズ、BRAUN。商品のブランド名を挙げてみると、ほとんどの人がどの商品かパッと思い浮かぶでしょうし、この中のいくつか使っている人も少なくないはず。P&Gは超老舗企業でありながらも、超グローバル企業で今もなお多くの人に認知されている企業です。そこには消費者心理を理解するためのたくさんの思考が隠れているのではないだろうか??その通り!!初回に相応しくマーケッターであれば誰もが一度は調べたことがあるでしょう。この企業を深掘りしてみたいと思います。

P&Gの基本理念は、「Consumer is Boss」です。Consumerとは、消費者という意味ですが、「偉いのはいつなんどきも消費者である。」という解釈だと少し大袈裟かもしれませんが、消費者はいつも中心であることを意味しているようです。YoutubeでP&G ジャパンの社長さんのインタビューを聞いていても消費者のニーズを追求することが最初に話されていたし、研究開発食のスタッフも常に消費者の欲しいものがなにかを読み取ることを考えていると語っている。つまり商品を売るまでに、かなりの時間を消費者の心理に焦点を当てることで企業価値を上げることができることが社長から社員までに浸透しているのでしょう。

P&Gの成功事例を一つ触れてみよう。今や多くの国でトップシェアであるパンパースだが、初めは低価格帯と高価格帯の2つの市場で競争を図ったとのことです。ただし低価格帯のパンパースは失敗に終わった一方で、高価格帯パンパースは順調に成長を続け成功につながったといった事例があります。なお、失敗した原因は広告を積極的に行わなかったことと、パッケージの色を変えたことによってパンパースの商品だと認知がされなかったといった点と言われており、高価格帯の方は「安心感と安全性」を感じ取ってもらうようなパッケージングや広告としたことで、消費者の心理に訴えることができたという見方があるようです。
https://media.mar-cari.jp/article/detail/1472

ただ仮に低価格帯の商品のパッケージや広告が十分にできたとして、果たして高価格帯のようにうまくいっていたかは疑問符を投げかけたいところです。誰もが低コストを求めるが低価格を求めるとは限らないということです。また日本では高価格帯の商品が浸透しているが、他の国では逆に低価格帯が相性がいいこともあるだろうと勝手に分析している。(笑)つまり言いたいことは、P&Gは”そのターゲット国”の消費者心理をうまく理解したのだろうということです。

今回はパンパースですが、他にも多数のP&G商品が世の中に浸透していることを考えると、やっぱりこの企業は凄腕マーケッターが集まっているのだろうとつくづく思う今日この頃なのです。

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