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誰より認めてほしかったのは、自分自身にだった


2023年8月26日8時58分、
自宅から2時間かけて、私は軽井沢駅に到着した。

私の決して忘れたくない2日間の記憶を、
1つの”記録”として残しておきたいと思い、綴っていきます。


◇始まりは

そもそも、今回ここに書き始めようと決めたすべての始まりは今年の4月、株式会社 CRAZYが運営するコミュニティ(以下CRAZY PEEPS)に参加したことである。

↓『CRAZY PEEPS』って何?と思う方は、ぜひご参照ください!


数年前にちょっとしたきっかけで知った、CRAZYいう存在。

私たちは、人々が愛し合うための、
機会と勇気を提供し、パートナーシップの分断を解消します。

人と人との間に生まれる「わかりあえなさ」は、
勇気を持って飛び越えた先に、解消しているものだと考えるからです。

CRAZY HPから一部引用

その考え方・中身を知れば知るほど興味が止まらなく、
単純に好きだ、と思った。

そして私の中では結構な勇気を振り絞って、CRAZYPEEPSに参加した。
というのも、私はここで結婚式を挙げたわけでも挙げる予定があったわけでもない。
知り合いがいるわけでもなく、ただ考えが好き・共感したというだけで、参加して大丈夫だろうか…そんな不安が大きかった。

いくら年齢を重ねても、新しいことに飛び込む不安と緊張はまったくなくならない(笑)

しかしながら、あの時勇気を出して飛び込んでよかったと、今なら胸を張って言えるだろう。
(やっぱり、何でもまず挑戦してみるのはワクワクして楽しい!!)


話を戻すと、その参加した内容のひとつに
『ライフセッション』というカルチャーセッションがあった。

”ひとりの人間としてどう生きたいか”

自分の理想の在り方・生き方を紐解いていく…というのだ。
ここで大事なことは、参加すれば必ず人生が変わる!というものではなく、
すべては自分の向き合い方次第であるということだ。

何回かのセッションを行い、最後に2日間の合宿を行う。

そして文頭に戻り、この最後の合宿を参加するために
私は軽井沢に到着したのである。


◇合宿1日目

何が行われるのか、全く謎のまま臨んだ合宿であったが、
自分を認めてあげれたらいいな、認めてあげたいな、
そんな漠然とした思いが胸の中にあった。


合宿ではまず、CRAZYの社長である森さんのお話しから始まり、その後は各チームで進めていくというのを繰り返して行った。

この合宿で問われたことはひとつ。

「私はどう生きていくのか」


どう生きていく?
普段の生活の中で、これを本気で考えることが今まであっただろうか。
これまで数回のセッションの中でも考えてきたことではあるが、私の中では、いまいちしっくりくる答えが出ていなかった。


(余談ではあるが、この合宿の2ヶ月ほど前にCRAZYの採用に応募し(その道には進めなかったが挑戦したことに後悔はない)、人生でこれでもかというほど自分と向き合い、生き方について答えを見つけたと思っていたし、当時はその自信があった。)


『いつだって勇気を出して、自分の意志で選択して生きていく』

あの時そう決めたから、じゃあ今回はなにを考えたらいいの?
いや、本当に今でもそう思ってる?ちゃんとできてる?
あの時から何も変わってないんじゃない?進んでいないよね?
あれ、どう生きたいっていえばいいんだろう。
そんな風に考えだしたら、どんどんわからなくなっていった。
正解が何かわからなかった。


「自分の周りのしがらみも仕事も全部全部手放して、何でもしていいよってなったらどうしたい?どう在りたい?」

「なんですかね…難しいですね」

終始こんな感じだったのではないだろうか。

私はチームのメンバーのように、
これが好き!というものがわかっていてそれを仕事にしているわけでもなく(これが得意だと言えるものも、好きだと胸張って言えるものもない)
だから自分の本当にやりたいことが思いつかないし、

かといって、生活やプライベートを充実させるために
仕事は仕事と割り切って安定安全に生きることを選んでいきます、と認めるのもどこかで否定する自分がいた。

2か月前の、変わると決め自信に溢れていた私とは正反対の私がそこにいた。


「もっちゃんて、過去や未来のことばっかりで今を見てないよね」


痛いところを突かれたと思った。
その通りだとわかっていたから。


「今変わるって決めるのか、今のままの変わらない自分でいいなら、
 まずはちゃんとそれを認めなよ」


痛かった。真正面から突き立てられた言葉が。
いくら問われても考えても、

そんなのわからない!!!

って頭の中で叫んでいた。本当は少し逃げ出したかった。
もう問いかけないで、わからないんだから仕方ないじゃないか。
なんて答えることが正しいのか...

「変わります」

納得もせず、そう安易に綺麗ごとを言ったところで、辛い思いをするのは自分だとわかっていたから、だから考え続けた。

私の中で変わりたいって気持ちはあるのに、
じゃあどう変わるの?どうするの?会社辞めるって言えばいいの?
行動はなにをすれば変わるってことになるの?
どうしたら認めてもらえるの?
そんなこともわからないのに、安易に変わるなんて言っちゃだめでしょ。
そんな言葉たちが頭の中でグルグルグルグル...

それぞれ一人で向き合う時間


決められない、何も言えない、
そんな私をメンバーは責めることも追及することもせず、ただ待っていてくれた。


心に問いかける
素直に私はどうしたい?


うん、変わりたい。それでいいやん。
(メンバーからすると、何かふっきれた私は言葉使いがヤンキーっぽくなるらしい(笑))
気持ちは決まった。
しかし、またここから悩むことになるのだが...


「変わりたい、それってただの意向です。そうあると決める、そうあると信じる。そうできると確信できる気持ちを持ってください」


あぁ、どうしよう...
また考えなきゃ。


2日目は、みんなの前で自分はどう生きていくのかを
プレゼンする、気持ちをシェアする
ということが決まっていた。

なんて言えばいいんだろうか。
変わりたい、変わるって決めたけど、何をしたらいいんだろう。
モヤモヤしながら、2日目の朝を向かえた。


◇合宿2日目

朝、起きた時1番初めに思ったことが
どうしようかな...だった。


そのことをメンバーに話すと、

「私はもっちゃんのこと信じてるよ、絶対大丈夫」

そう声をかけてくれた言葉が忘れられない。
どうしてそんなに疑いもせず、真っすぐ言い切れるんだろうか。
答えは出るとどうしてわかるのだろう。
それでも、なぜかうれしかった。

それから朝の時間は、
メンバーが持参してくれたカセットコンロとポットでお湯を沸かして、コーヒー紅茶を飲みながらゆっくりメンバーと話した。
(外で飲むコーヒーって普段よりおいしく感じるのはなんでだろ)


まとまらない思考を感情をひとつずつ言葉にしていく。
”変わるってなにか目標や目的がないといけないんじゃないかって思うの”

”何をしたらいいか決まってないから、何を言ったらいいのわからない”

”どうしたら認めてもらえるかって考えちゃう”

”なんていうのが正解なのかなあ”


話しているうちに、ほんとにフッと思った。

「そっか私、なにより周りに認めてほしかったんだな」


みんな変化している姿を目の前で見ているから、私もみんなみたいに良いことを言わないと
なんて言葉を言ったら変わったなって思ってくれるだろう
納得してほしい
なにが正解かな、誰の言葉を借りればいいのかな
ちゃんと綺麗にまとめて言葉にしないときっと伝わらない
私は感情を理論的に言葉にすることが苦手だから
目的、目標、すべてがしっかり決まってないと言葉がちぐはぐになって、きっと伝わらない
周りに認められない私なんか、認められない
だから認めてもらえないことが怖かったんだ

私がそこにいることを否定されているようで、
ダメだ、不正解だと言われているようで。

そこにある課題と私自身の価値は全く関係のないものだと頭では理解しているのに、言い聞かせても言い聞かせても心がついてきてくれない。

わかっているのに
どうして悲しくなるのか
正解を求めてしまうのか
どうしたらいいのかわからなかった。

そうやってずっと、
周りからの評価で生きてきたんだ。
それが私の中の当たり前だったから。


合宿の初めに私が思っていたこと。
”自分を認めてあげれたらいいな、認めてあげたいな”
今思うと、最初からどう在りたいかなんて心ではわかっていたんだろう。

私が私を認めてあげればそれでいいんだということ。


目的も目標もこれからの未来も、まだ何も決まってない。
綺麗にまとめることもできないし、
かっこいいことも言えないだろう。
どう思われたって言い、届かなくたっていい。

それでいい。

周りから認められたいというしがらみを手放そう


私が決めたなら、変わると決意したなら、
もうそれでいいじゃないか。
私が認めればいい、その気持ちを信じてあげればそれでいいんだ。

その時の私はもう迷いはなかった。
”私はもっちゃんのこと信じてるよ、絶対大丈夫”
ほんとに大丈夫になっていた(笑)

もう大丈夫。



◇すべての命は美しい

なんとプレゼンのトップバッターになってしまった。
運がいいのか悪いのか...
いや、これは間違いなく運がいいだろうと思う。
何しろはやく伝えたかったし、もう何も怖くなかったから。

発表の前に、全員で握手を交わした。
合宿の初めにも行われていたが
明らかに全員の気持ちに変化があったことが言葉にせずともその手から、眼差しから、熱いほど伝わってきた。

”大丈夫だよ”
”応援してるよ”
”ありがとう”

みんな一言も発しなかったが、
いくつもの言葉が胸に届いていた。

言葉にしなくても本気の想いは届くということを
改めて目にした瞬間である。


いよいよ私のプレゼンだった。
みんなが私を見ている、私もみんなを見渡す。
なにも怖くなかった。大きく胸いっぱいに深呼吸をして話始めた。



正直、何を言ったかなんて一言一句は覚えていない。
しかし、私の想いはきっと伝わっただろう。
だって、私は私の気持ちを全力で伝えきったと間違いなく言い切れるのだから。

終わった瞬間、チームメンバーが駆け寄ってきてみんなで抱きしめ合った。
ただただ心は晴れやかで、感謝の気持ちしかなかった。
みなみさん、えっちゃん、れいちゃん
本当に、ありがとう。

チームの仲間と

ここからは、ひたすら泣いていた。
PEEPSのみんなの想いが、胸のど真ん中に届いてきて、
ひとりひとりの熱く輝いている命に、瞬間に、言葉に、表現に、
すべての命は美しいと感じられずにはいられなかったのである。

まぎれもなく、尊い体験をしたと言えるだろう。

ひとりの人間として、ここに生きるということ。
それを身をもって感じることができた。


あっという間だった気もするし
えらく長い時間そこにいたような気もする。
そんな不思議な時間を過ごした2日間。
精神と時の部屋みたい、という例えは間違いなく正解だろう(笑)

関わってくれたすべての人に、心からの感謝を込めて。

「ありがとう」

とここで伝えさせてください。

合宿のみんなと




◇余談ですが


私は1番初めのライフセッションで
”このライフセッションを通じて何を得ますか?”
という問いに対して

自分の感情を言語化すること、理論的に組み立てることが苦手で、語彙力がなく、人と比べて上手に話すことができない。きっと伝えられないし、だから発言することが怖い。
しかし自分にはできない、そう決めつけてきた思考やしがらみを開放した新しい自分でありたい。

そうアンケートに答えていた(一部省略)


この文章もきっとまとまりがなく、読んでいて面白いことはないと思う(笑)
しかし、そもそも言葉にすることが苦手と言っていた私が、こういった場で、自分の感じたことや思いを表現しているという事。
これはまぎれもなく、あの時こうありたいと願った新しい自分に近づけているのではないだろうか。

ちゃんと変化しているのだ。

そしてこれからも変化し続けていく。

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