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死にそうになりながら母子手帳を貰いに行った

 2024年、年が明けた。クリスマスに年末年始、楽しいことがたくさんあるはずの時期に、私はつわりで死んでいた。厳密に言うと、今少し楽なだけで、多分また今日もキツいと思う。

 先日、不妊治療のクリニックを卒業し、その時に母子手帳を交付してもらうための書類をもらっていた。つわりがキツすぎて外に出れないし、年末年始で役場も休みになるし、年が明けてから役場に行こうと決めていた。

 そして昨日、300年ぶりくらいに化粧をし、パジャマ以外の服に着替えて役場へ。かなりきつかったので、最悪途中で引き返そうと思っていたが、なんとかいけた。母子手帳、ゲットだぜ!

 しかしまぁ、両手をあげて、妊娠イェーイとはならない。つわりがきついのもあるけど、それ以外にも心配事だらけだからである。現在10週目。まだまだ流産の危険性もあるし、無事に生まれるまでは全く安心できない。子宮外妊娠のことがあったからか、私たち夫婦は揃ってまだ妊娠イェーイにはなれておらず、夫に至っては、トツキトオカのアプリを共有するのもまだ怖いと言い、私1人で使っている。

 そして、重い話にはなるが、今月下旬には胎児ドックを受けることにしている。出生前検査を受けることは、不妊治療を始めた時から密かに心に決めていた。夫には、その時が来たら話そうと思っていた。少し前に、出生前検査を受けたいこと、そして染色体異常が分かったら今回は諦めることを夫に話した。

 夫は今も教員をしていて、私も以前は教員だった。最後に勤務した地獄のトラウマ校は、特別支援学校だ。障害を持つ子どもを育てることは、生半可な覚悟ではできないと身をもって体験した。綺麗事じゃ済まない現実がある。38歳で体外受精の後妊娠。私なりに考えて、出生前検査を受けたいと思っている。

 そういう経緯もあり、まだまだ妊娠イェーイにはなれない。万が一、今いる命を諦めなければならなくなったら、私はもう2度と不妊治療もしないし、妊娠もしない。子どもを持たない人生を生きる、そこまで決めている。

 ただ、今私にできることは、つわりに耐え、ゆっくり過ごすこと。検査の日まで、要らない心配はしないこと。

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