Bitrix24を使ってみた。

最近、定量的か定性的かを意識するようになった。

定量的とは、物事を数値や数量でとらえること。
定性的とは、物事を数値や数量以外の要素からとらえること。

筋トレで例えると、定量的と定性的の違いは下記のように表せる。

定量的:腹筋を30回する
定性的:腹筋をがんばる

「腹筋を頑張る」と考えている日は結局頑張っていない。ということが私は多い。
定量的に考えることが大事だと感じている。

定量的 > 定性的

仕事でも定量的に考えることが重要だと感じる。
プロダクトの開発のために検証をしているが、検証結果は定量的でないといけないと痛感している。

定性的:〇〇さんは給与計算にすごく時間がかかっている
定量的:〇〇さんは給与計算に毎月100時間かかっている

定性的な結果は、分析がしづらく、さらに他人に伝えることも難しい。
検証が定性的な結果しか得づらい内容もあるが、できる限り定量的に測れるようにする必要がある。
ただ、定性的な内容を定量的にする手間が発生するので、最初から定量的に測れる方法を考えたい。

Bitrix24を使ってみた。

Bitrix24とは、複数の機能を兼ね備えたツールであり

〇管理機能
 Lタスク管理
 Lプロジェクト管理
 LCRM
〇コミュニケーション機能
 Lチャット
 Lビデオ通話
 Lオンラインミーティング
 L社内掲示板
〇自動化機能
 LRPA
〇etc・・・

などの多くの機能を備えており、細かい内容を含めると100以上の機能が存在する。
また、Bitrix24は、1,200万以上のユーザーに利用されている。

機能が多く、全てを一度に試すことは難しいため、今回はタスク管理機能を使用する。

Bitrixのいい点・悪い点

いい点
・タスクと予定をボタン一つで紐づけられる
・レポート機能がある
・情報を一元管理できる

悪い点
・機能が多いため、直観的に操作がしづらい

タスク管理機能の基本画面

個人単位のタスクを管理する画面
チーム単位のタスクを管理する画面
タスク管理の表示形式は、全部で6種類
タスク追加画面

タスクを追加する際の操作は、他のタスク管理ツールと同程度の項目数であり、

・タイトル
・担当者
・締め切り
・タスクの内容
・サブタスク

の5項目である。
テンプレートからタスクを作ることや5項目以外にも詳細な内容を登録することができる。
5項目以外の内容としては、

・CRMとの連携
・タグ
・リマインド
・繰り返し
・依存するタスク

などがあり、タスクを詳細に管理でき、分析にも役立てることができる。

5項目以外の登録項目

〇いい点
予定とタスクを紐づけられる

予定とタスクを紐づけられる機能の画面

いい点の1点目は、予定とタスクを紐づけられる機能である。
期限管理を行えるタスク管理ツールは多いが、タスクを基に1日の予定を作成できるツールは少ない。
タスクベースで予定を組めることで、一日の業務を効率的に実施することができると感じる。

タスクの処理に係る時間を計測することも可能
タスクの処理が完了した際に完了のチェックができる

レポート機能がある

個人単位のレポート機能画面
チーム単位の予定工数時間と実際の工数時間
処理したタスクの一覧

上記の画面以外にも複数のレポート画面があり、全部で6種類存在する。
特に労務管理の分野では、レポート機能は重要だと感じる。
労務管理担当者の評価は、ミスの量程度でしか評価することができないためである。
処理をしたタスクの量や内容を可視化することにより、労務管理担当者の適正な評価につながると感じる。

情報を一元管理できる

GoogleドキュメントやOffice365と連携可能

ドキュメントのドライブやカレンダーの内容を外部ツールと共有することができる。
様々なツールを使っていると情報を複数の場所で管理する必要性が生じ、管理が煩雑になる。
外部ツールとドキュメントとカレンダーを共有できることにより、情報をBitrix24に集めることができる。

〇悪い点

タスク管理画面

管理できる項目が多い反面、情報多寡になる。
添付画面は期限切れのタスクが複数県発生している画面である。
赤色になっている項目は6項目存在し、直観的にどこをクリックするべきかが分からない。
私自身、一度操作した機能を再度試そうとした際に、機能を探すまでに10分以上の時間を要した機能もある。
一画面あたりの情報が多いため、慣れるまでは操作に時間がかかる。

最後に

個人的には使っていて楽しいと思えた。
多くの項目を管理できる点は利点でもあり、悪い点でもあるが、組織作りのためには利点の方が大きいと感じた。
詳細な内容まで管理し、レポートとしてデータを活用することで無駄の削減や生産性の向上につながるためである。
労務管理のような属人課の問題が大きい分野にとっては、特に利点が大きいのではないかと思う。
ただし、労務管理担当者自身は、タスク管理に係る時間というデメリットの方がメリットよりも大きく感じているため、使われにくいと思う。


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