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『なんとなく』もたまにはいい。

先日、友人の誕生日に弾丸で京都へ行った。
なか日の祝日だったので、近すぎず遠すぎずなところを選び京都になった。
慣れないバスを乗り継ぎ、長い坂を駆け上がった先には清水寺の大きな門と共に見たことないくらい美しい紅葉の景色が広がっていた。
少し息を切らしたままその場で20秒ほど顔を上げていた。
『紅葉なんて忘れてたね!』なんて話しながらいい誕生日になりそうな予感がした。
少しの雨も気にしないまま鮮やかな景色の中を歩いた。
しばらく歩くと修学旅行がおみくじのところに列を作っていた。
実は今年の4月にも清水寺を訪れていた。
その時に私は人生で初めての『凶』を引いた。
今回は末吉あたりか?と、最近の出来事を振り返りながら色々考えていた。
順番がやってきて、番号の書かれた棒が詰まった木の箱を持ち上げた。
いつもは何回もシャッフルしているが、たまには軽くでいってみよう。そう思ってすぐに箱を傾けた。
お姉さんに番号を伝え折り曲げられた紙をもらう。
紙が薄いのでなんとなく見えた。
『凶』だった。
あまりにも私らしい出来事だなと笑ってしまった。
凶を引いたからといってとても悪いことが起きるわけでもなく、とても良いことが起きるわけでもないそんな日々を送っている。

この日はなんとなく京都へ来て美しい景色を見れたし、いつもは鬱陶しい雨も味方にしてしまうほどいい写真も撮れた。
考えすぎて引いたおみくじは凶だし、良かれと思って作った資料は意味を成さないこともある。

たまには、『なんとなく』でいいのだと思った京都旅でした。

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