頭の良さ

頭がいいな、と思える人は、シンプルに尊敬する。では、何をもって私は「あたまいいな」と思うのか。無駄があるか、ないか。
では、無駄とは何か。感情や思考の空白地だ。

例えば苦境に立たされた時に、
「みんなで頑張ればなんとかなる」
と叱咤激励する人がいる。私は、そのような人間を頭がいい人とは思えない。なぜなら、困ったら叱咤激励すればいいという、思考停止に陥っているからだ。そのような苦境に陥ったときにとるべき行動とは、苦境を脱するための方法だ。方法があって、苦境を乗り越えられるという希望さえあれば、人は苦境を脱したいという思いから、踏ん張ることができる。方法がないから、不毛な精神論を口にするのだ。
叱咤激励は、感情を振り立たせることができるかもしれないが、一人ならまだしも複数人で行動する場合、仮に全員が奮い立ったとしても、それぞれがとる行動がゴールにつながっていなければ、労力を浪費するだけだ。力を合わせて苦境を脱するためには、ゴールまでの道筋を立てて、役割分担を明確にし、取り組むことが何よりも重要だと考える。そこに、感情は不要だし、思考こそが最上の武器だ。

精神論をはくことは、言った本人はいいことをした気になっているだろう。ただ、それが結果にコミットしているかどうかは別だ。
冷静に状況を見極め、ゴールまでの道筋をメンバーに見える化をして、役割分担のうえ取り組めば苦境から脱せられるという確信こそが、希望だと私は考える。

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