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祝🎊ひぐらし観破!キャラクター感想パーティー編(ネタバレあり)


この作品に出会えてよかった。
今まで、アニメなど殆ど観なかったが、この作品を観て、久しぶりに夜更かしするほだ熱中し、ささやかに私の人生を彩ってくれた。
ありがとう。

最近は、純文学などをメインにみていたのが、
アニメでも、漫画でも、面白い、美しいものは文学でもなんでも素晴らしいと思った。

今回は、あの超大作(と言っても解など続編もあり、まだまだ終わりじゃないらしいが)
ひぐらしのなく頃にを観破したので、
最後まで見れた事にとても、嬉しく、感想を言いたいが、あまりにも、情報量が多く複雑な展開だったので、今回は観後、それぞれのキャラクターについて絞って感想を言う事にしようと思う。



前野圭一(ケイちゃん)

圭一は、序盤の中でアニメの中で、ストーリーの進行役、2次元空間に移動できない、我々視聴者の代わりをになっていた。なので、当然、中身は、ナレーターの様に、視聴者の投影として存在していた。
しかし、面白かったのは

作中から圭一が、キャラクターとしての没入に参加した事だ!

つまり、圭一も視聴者との精神の線引きから外れ、独自の意思を持ち、混沌のストーリーの中の演者になったわけだ。
それが、とても斬新で面白かった❗️

例えば、祟り殺し編での、虐められた経験から、サトコを守ろうとするシーンなどである。
また、罪滅ぼし編では、圭一は、引っ越し前、犯罪を犯していた。

そう言う、人間らしい部分があるキャラが私は大好きだ。
過去の加害者としての懺悔や、攻撃は、誰のものにも訪れる。いじめも、暴言も。
それをただ、間違いだと言って、蓋をするのではなく、なぜそうなったのか。と考えられたところに圭一の成長と、この作品の成長があった。良い設定だった。

しかし、圭一にも疑問が。
なぜ、祟り殺し編で、あの大災害で唯一生き残れたのか?
また、古手りかが言っていたが、圭一にはこの負の連鎖を止められる力があるらしい。
それはなぜなのか?
一見、金持ちの頭の良い少年にしか見えないが…まだまだ謎は残る。

圭一お気に入りシーン

このシーンは何とも言えぬ高揚感があってよかった。
圭一の怯えるではなく、戦う事で、レナと初めて"向き合う"という選択をしたのがよかった。
さとこに意地になる圭一。

園崎魅音(みーちゃん)

推しになった。

一見強がりだが、本当は繊細で、目明かし編では、人形が欲しかった、と言えない可愛さがあったキャラだった。 
 ただ、バタフライ効果のように、たった、一つの人形、されど一つの人形をレナに渡した事で、あの様な惨劇が生まれるのは…とても怖い事だ。

まぁ、作中めっちゃ怖かったけど…
 詩音の戯言だったが、魅音の名前には鬼という文字が入っていて、そこらへん、気づかなかったので、面白かった。
 雛見沢という今では森林伐採、ダム建設など国の圧力によって締め付けられる村を弱冠15歳程度で次期当主として背負わなければいけない
苦悩、裕福だが複雑な生い立ちは、
思春期の子供にとっては狂乱材料になりえるだろうと、同情してしまうキャラクターであった。
親との確執、園崎家の親との関係は今流行りの毒親と言えるのだろうか?
シオンと自分のこころの線引きができず
爪を切ってしまう、自責的なところ。自分だけが幸せになってはいけないと言う、束縛。
親子関係や家族関係の密着さ、そして自由に息ができない辛さ。これは万人にある息苦しさだと思う。私だってそうだ。
魅音にはぜひ、幸せになってもらいたい。
そのためには、他人と自分との線引き、
自分の境遇のおかしさに気づく心やきっかけを知って、逃げる事だ。
魅音に置かれている状況は、肉体的でない、精神的な虐待だと思う。
投手になるにしろならないにしろ、自分と他人の線引きを考え、自己犠牲的にならず、怯えず暮らしてほしい。
(レナとの恋のライバルでもあるし…)



魅音の好きなシーン

圭一に淡い恋心を抱くみおん。
一途でいいね


竜宮レナ(れいな)


このキャラが一番面白かった。
最初は、おとぼけキャラで、可愛らしかった。
しかし、そのおとぼけはまやかしだと知り、絶望した。そして綿流し編では、見事なレナの見かけによらない強さを知り、安心した。
そして、最終章のやはり、レナは傷ついていて、一人の人間としての弱さ、強さを知り、2面性3面性、まるで怪盗20面相の様な
表情の変わりようが魅力的だった。

「人は見かけによらぬもの…」

そんなひぐらし作中で言っていた名言に当てはまっていたキャラだったので、新鮮でよかった。
また、"閉鎖的な村"という舞台に住んでいる少年少女でも、レナの様に頭がよく、なんでも考えられる子だからこそ、陰謀論や、何の毛にもならない話に信じてしまうのだろうなと感じた。
レナの陰謀論を信じてしまうのは、かつてのオヤシロサマ信仰に似ている。かつ、今、現実でも実際に跋扈している、デマや、嘘の数々、そして、それに狂乱したり、ノイローゼになってしまうところ、
そういった現代社会の性質も捉えているキャラだった。なので、とてもリアリティがあった。
私も、都市伝説やデマにとても酷い恐怖を覚えるタイプなので、レナの自分で自分を恐怖で追い詰めてしまう、性格には共感した。
 レナの、ゴミ好きは、母親や父親に捨てられた自分と、投影しているのだと思う。
とても、現代的で面白いキャラだし、
その奥には、圭一をも凌ぐとてつもない正義感と優しさがあるキャラだ。

レナの好きなシーン

白い服で、ゴミ山入っていくレナには冷や水を浴びせられた様な感じがあった、


綿流し編にて、ただ、恐れるだけでなく、
本来の正義感や、強さ、優しさで、仲間を叱り、正しい方向に導く覚悟のあるレナがかっこよかった。



古手りか(りかちゃん)

このキャラクターが一番、謎キャラだった。
いつも何かを知っている様な、ミステリアスという意味で。
それは鬼隠し編から、思っていた。
そして、リカが唯一何か、神聖的な存在であるのが決定的になったのは、次回予告の時の声優がりかちゃんの声だと気づいた時だ。
本当のメタ的存在は、リカであり、リカは全て?は言い過ぎなのかもしれないが、全て知っている…という特異なキャラクターだった。
「みぱー」と作中何度も言うところが、田舎に住む猫のよう🐈でかわいかった。

まだ、解は、見ていないが、りかは雛見沢にいる猫娘か何かの妖怪、なのかもしれない。
そして、疑問があるのだが、
りかの髪の色が明らかに明るくなっているのだ。🟦から🩵に変わっている。
これは、意図的なのか、そしたら、リカはこの作品が終わるにつれ、メタ的な存在なので、寿命が終わり、死んでしまうのではないか?という考えもよぎった。

そして、不思議だったところは、この会議で、
明らかに魅音とリカが会っている事だ。
ということは、魅音は体の成長しないリカの存在を知っていることとなる。
園崎家は、代々、村の秘密は殆ど知っている存在なので、魅音達はリカが神聖な存在だと言う事に気づいて、それを言わず、みおんは堂々、りかに接していたということだ。
 りかと魅音の関係については、とても疑問が残った。

リカの好きなシーン

何遍でも、みんなが幸せに暮らせる様に影で支えていたところ。

リカの苦痛は、他のキャラクターの何倍もあるだろう。それでも、何遍も何遍も宿命を打ち破ろうとする(現在進行形)強さと、本来のお守りの様に皆んなを影で支えているところが良かった。

北条さとこ

さとこは、お嬢様口調で、ですのよ、いらっしゃいませといつ、窮地でもどんな時でもいっているところに凄みを感じた笑
最初は、おバカキャラだったが、村八分にされていた事実、にいにへの後悔、など、深刻なキャラクターで、
目明かし編では、詩音に立ち向かうほど、常人では考えられない強さを発揮した、とても哀しく、辛いが、それゆえに一番幸せになってほしいキャラだった。
とても、愛着が湧いてしまった。
 また、最初は、両親が亡くなってしまって、りかと2人暮らしをしているときいて、家族と住んだ方が良いのでは、と思ったが、その考えは、祟り殺し編によって抹殺された。

エゴイズムかもしれないが、

家族は、できるものでは、なく、自分で作るもの、成るものであると、改めて思った。

圭一は、兄貴になれるし、魅音やレナだって、姉貴になれる。
そういった家族や、自分たちの意思決定の間に置かれた思春期の人間の社会的な心理描写をうまく表現していて、そう言うところも好きなキャラだ。
最後の、学校から無事脱出できたシーンは、涙腺がゆるんだ。
さとこ、幸せになってよかったね。

さとしも好きだがさとこの一見非力に見えるが、
瞳の奥の力強さがあるさとこはとても魅力があった。

サトコの好きなシーン

特大ホームランを撃つ凛々しいさとこ。
クネクネダンスをおどるさとこ。
時間があればもっと良い方法があったと思うし、人に頼っていいと思うが、
苦境にめげず、懸命に生きようとした、サトコのうちなる精神力には凄みがあった。


人間の2面性、3面性を表すキャラクター達は色彩豊かで、良かった。
また、人間くささもあり、リアリティがあり、
人間や、自分と照らし合わせて、とても濃厚に考えられた。
何度でもやり直して、行けるのならば、やり直すのか。
それとも、その後悔をバネにして前に進むのか。
コレは、私達も一人一人のキャラクターで、ある、とも言える。
幸せを追い求めていても、嫉妬や激情、生まれ育ちによる性格の歪み、自責、贖罪、
それに対して私たちはどうするのか。
それぞれ影もあり、それは皆んな同じで、最低な事をしてしまっても、幸せになるために、より良い未来にするために、最初はエゴイズムからでも、誰かに支えてもらい、自分も支えることが人間なのだと痛感した。
人間は屑であり、聖者でもある。なんでもない人でもある。

 自分だけが、、、とんでもない人間なんだ、過去に色々してしまって、屑なんだ、、、と思いながらも、叱られるのを覚悟で今後、どうしていくかを考える、
家族問題や、友人問題も、各々辛い思いをして気丈に生きてるようにみえる、
でも、そうじゃないのを知って、どうか前向きに、生きていく道を少しづつ、探していきたいと思った。


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