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Live foever 意訳、感想2


Aメロ


"Maybe I don't really wanna know
多分?、いや、絶対どうでもいいんだよ
How your garden grows
きみの世間話とか何とかなんてさぁ、
'Cause I just wanna fly
そんなことより飛んで自由になりたい
Lately did you ever feel the pain
最近、生きた心地がしたことがあるか?
In the morning rain
朝の雨に濡れて
As it soaks you to the bone"
骨の髄まで溶ける様な気持ちになったり…


ここでは、最初にmaybeと言っているのに、
すぐにreally wanna と意思の度合いが変わっているところが面白い。
Maybeは、多分歌詞のに統一性を持たせるためにつけたのも一つありそう。

歌詞が多分から、絶対に変わるので、これまでのなんとなく感じてきたことを、確実性を持って主張している。

つまり、これまでなんとなく心に秘めていたことを自分と向き合って、
ポツポツと話そうとしているのではないか。

3行目では飛びたいといっている。
その目的はなんなのか?
何か目標があって飛びたいのか、
ここから抜け出したい、という目標から、
飛ぶという方法で、逃避をしたいのか。

私は後者のように思える。


主人公は、現実に疲れていて、
何かしらの方法で飛びたいのだ。

それに気づいた後、違法な手段を使うのか、仕事を飛んだりする方法で、自分の飛翔性を感じるのか。

また、garden glows という、地との対比で、飛べる事で
世間的、人間的、社会的な存在からの超越願望があるようだ。

本当はどうでもいい事に神経を使って過ごしていて、なんとなく辛い、
もっと自分と向き合いたいという心の表れが見て取れる。


そしてin the morning rainは、
よく、昔は、青空をみたときに、綺麗だなぁ、とか汚いなぁとか、センチメンタルな気持ちになったり、そういう感動があった。
しかし、今では、そういう事をする時間がなかったり、何も思わなかったりする。

それができた過去の生き心地が一つ精神が生きているということでのliveのような気がする。

また、As it はそれ自体という意味があるようで、
そのまま骨が溶かされるという言葉は、
日々死に近づいていることに恐れているのに、
自分はやりたいこともできず、いつも他人の芝を気にしていて、辛いということなのか。


つまり、Aメロは主人公は、生きている心地がない状況から、死というものを感じ、
生を実感して、自分を見つめるという歌詞なのではないか。


そして、抑圧された自分の感情の裏には、超越願望があり、クレヨンしんちゃんオトナ帝国での子どもに帰りたい願望もあり、そういう事に自分が気づき、でも、どうすればと葛藤している様子がみえる。

たしかに、抑圧された状況で、鳥のように飛んでしまいたいという気持ちは、一番の打開策であると思える。

しかし、私たちは人間で飛ぶことはできないし、それが根本的な解決にもならない。
事実、鳥が幸せだという根拠もないし。
つまり、飛ぶことで幸せになるんでなく、

どこか遠いところにいったり、違う環境に行くことで、自分の経験が増えたり、
様々な人と会って、心が動く、という、心のオアシスとで会いたいのだ。

それについてくすぶっているのがMVのリアムの椅子に座るシーンにとれた。
鳥でないので、地面を利用して飛んでいるように見るしかない、
自分の限界が現れている。
そして、下には何もない。落ちてしまえば、即ち死が待っている。
歌詞の主人公は、そういう、切迫した状況の中で生きている。

しかし、飛ぶというのも私たち鳥でない生物としてどうやってできるのか、
それは、認識の中でできるのではないか。
 例えば、今が退屈だったら、そこから場所を変えるにはどうすれば良いかを考えて、動く。
これが人間にとっての飛ぶであると思う。

逃避も全然いいし、自分が飛べないで、体調を崩すよりも遥かにいい。
だから、世の中にはたくさんの、逃避術がある。
しかし、それを利用して、詐欺とか、不正とか、体調を壊させて、人間の飛びたい願望に漬け込んで当人がとんでもない事になってしまうという悲劇を回避するために、



私にとっても、
今のところは、何が辛いのかを具体的に把握して、少しでもやりたいことができたり、生きづらさを軽減する活動をしていき、
いつかは自分から、飛びたい!(旅行とか、人と会ったり、)
と思えるようになりたいと思った。
今はそれしか思いつかない。

もし、これがカートカバーンへのアンサーソングというならば、
賛否両論あるが、辛いとか、死とか、弱音で現実逃避するんじゃなくて、生きて、原因を探って生きろよ、とエールを送っているように思えた。
(ただ、弱音が悪いとも思わない。その人の環境、感覚によってどれだけ辛いかが変わるからだ)
ただ、もし、できるのならば、幸せのために動くという事も大事だろう。
それができなかったら、それは自分のせいでなく、心や体が疲れている証拠なので、
ゆっくり休んで欲しいと思う。





wikiによると、ノエルはストーンズのShine A lightにインスパイアされた。
聴いてみたらクソ名曲(ギャラガー語がうつってしまった)なので、聴いてみて欲しい。
歌詞もインスパイアされている様な感じがした。
Shine a lightは死というものを優しく表現している。表現の仕方は違えど、Live foreverと考えの方向性は同じ様に思える。

少しメロディーも似てる感じもする。
ノエルは60年代のロックから影響も受けているらしい。
 ドラムのリズムテイストも似ていて、懐かしさも感じる。


1972年発売の『メイン・ストリートのならず者』より サビ


May the good lord shine a light on you
最高の名誉と光がみえるように
Make every song your favourite tune
全ての曲が美しく聴こえるように
May the good lord shine a light on you
最高の名誉と光があるように
Warm like the evening sun
太陽のように暖かくあるように



自分語り

改めて、MVを見ると、懐かしいし、
自然が生い茂っているのに対し、人間側や建物は真っ青なのは、
人間側は精神的に死んでいるということなのかなぁ。とおもった。
飼い犬は同じ場所しか散歩できないし、
私たちは、歩いたり行動できるのに、いつも他人の話ばかり聞いて、優しい痛みを日々味わう。
それに対して、草木は何もできないのに、どこへも行けないのに、日々生きて、それぞれ同じなのに、個別性があるように生きている。
飛びたいじゃないが、
木が羨ましくなるMVだった。
もう、人間は木のように生きるべきかな。笑


そして最後の哀愁あふれるギターソロはとても良い。
そして、MVの墓に入れられるトニーには、
ギャラガー兄弟の強い怨念が感じられる。
ボーンヘッドのシャワーシーンはとても面白かった。

ライブで歌って欲しい珠玉の一曲!


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