joaodocouto

日曜研究者。ポルトガル語圏の歴史を勉強している。歴史学が専門。でも、実際は人類学や社会…

joaodocouto

日曜研究者。ポルトガル語圏の歴史を勉強している。歴史学が専門。でも、実際は人類学や社会学のような調査もしていたし、文学にも興味があるので、頭の中はごちゃごちゃしている。そんなわけで、ここの記事もごちゃごちゃしている。

マガジン

  • ポルトガル語圏の歴史

    ポルトガルの歴史やポルトガル旧植民地に関わる歴史についてまとめてあります。歴史全般にご興味のある方、ポルトガル語に興味のある方、ポルトガルやブラジルに興味のある方はぜひご覧ください。

記事一覧

固定された記事

ポルトガル語とポルトガル語圏

00.はしがき 本ページは、ポルトガル語圏の歴史についてお話しした際に作ったメモ書きに基づいています。私は、ポルトガル語圏という場合、ポルトガル語が公用語となって…

joaodocouto
1年前
55

ちぎり餅

joaodocouto
4週間前
3
+2

地元のお祭り

joaodocouto
4週間前
4

実家

joaodocouto
1か月前
9

いにしえの指揮官たちは、兵士らに人の道を説くことに熱心で、自分自身が手本になるよう努力したものです

いにしえの指揮官たちは、兵士らに人の道を説くことに熱心で、自分自身が手本になるよう努力したものです。 哲学者にも、大人が小人を正しい生活に導くのに確実な方法は手…

joaodocouto
1か月前
12

学食の花見御膳

joaodocouto
1か月前
2

大きな栄誉というのは、強大な都市をたくさん奪った者よりも、己に克った者に転がり込むものです。

ディオゴ・ド・コウト『老練なる兵士』第1部第7幕

joaodocouto
1か月前
3

目的を達成するためには、したたかに物事を進めるべし。

この言葉でとりあえず今日は仕事に行く。いまの仕事はライフワークのためにまだやめない。

joaodocouto
1か月前
2

やさしいことばは金払いのよさに通じる。…ことばは心のなかを映し出す。ひねくれた、ケチな心持ちではどうやって人に報いるのか、何を言えばよいのかもわからない。
ディオゴ・ド・コウト(16世紀ポルトガルの歴史家)

joaodocouto
2か月前
2

リーダーに必要となる資質は金払いのよさである。そうでなければ、全てが無に帰す。けちなくせに、征服を続けたがる将軍は、銀鉱で金を探しているようなものである。
ディオゴ・ド・コウト(16世紀ポルトガルの歴史家)

joaodocouto
2か月前
1

凡人である。そこからはじめればいい。

joaodocouto
2か月前
2

「ドン・ヴァスコ・ダ・ガマのインド航海記」(大航海時代叢書)を読み始めます

joaodocouto
3か月前
2

父の夢(夢の記録)

今日は父の通夜。 6時頃夢を見た。 実家のキッチンにいる私。 実弟と父の悪口を言っていた。  夢のなかでは父はもう長くない状態だが、生きているらしい。  そのと…

joaodocouto
6か月前
12

ディオゴ・ド・コウト~忘れられた歴史家の原点~

一度、ディオゴ・ド・コウト(1542年~1616年)について書きました。 ポルトガルのアジア進出の歴史である、『アジア史』を書いた年代記作家です。 今回はコウトの生涯に…

joaodocouto
1年前
20

ディオゴ・ド・コウト~大航海時代の忘れられた歴史家~

私の専門は歴史学です。研究はおもにポルトガル語圏の歴史を対象としたものになっています。なかでも、いま(2023年2月現在)もっとも関心を寄せているのが、ディオゴ・ド…

joaodocouto
1年前
33

民族大移動とポルトガル(1)ゲルマン系部族の移動

00.はじめに ここでは、ポルトガルの歴史についてお話しした際のメモ書きを公開しています。今回はゲルマン系部族の移動がポルトガルに与えた影響について扱った部分です…

joaodocouto
1年前
26
ポルトガル語とポルトガル語圏

ポルトガル語とポルトガル語圏

00.はしがき

本ページは、ポルトガル語圏の歴史についてお話しした際に作ったメモ書きに基づいています。私は、ポルトガル語圏という場合、ポルトガル語が公用語となっている国やかつてポルトガルの植民地でポルトガル語が話されていた地域、ポルトガル語が共通語となっている移民コミュニティなどを指して使っています。なお、このメモ書きは、おおむねTeach yourselfシリーズのPortuguese Lan

もっとみる
いにしえの指揮官たちは、兵士らに人の道を説くことに熱心で、自分自身が手本になるよう努力したものです

いにしえの指揮官たちは、兵士らに人の道を説くことに熱心で、自分自身が手本になるよう努力したものです

いにしえの指揮官たちは、兵士らに人の道を説くことに熱心で、自分自身が手本になるよう努力したものです。

哲学者にも、大人が小人を正しい生活に導くのに確実な方法は手本を示すことだという者が多くいます。

カルタゴ包囲で、冷静沈着、勇猛果敢なスキピオ・アフリカヌス将軍は、虜となったヌミディア人美女を献上されましたが、将軍は女に会うことを望まなかったばかりか、女を自由の身にして、その婚約者と結婚させまし

もっとみる

大きな栄誉というのは、強大な都市をたくさん奪った者よりも、己に克った者に転がり込むものです。

ディオゴ・ド・コウト『老練なる兵士』第1部第7幕

目的を達成するためには、したたかに物事を進めるべし。

この言葉でとりあえず今日は仕事に行く。いまの仕事はライフワークのためにまだやめない。

やさしいことばは金払いのよさに通じる。…ことばは心のなかを映し出す。ひねくれた、ケチな心持ちではどうやって人に報いるのか、何を言えばよいのかもわからない。
ディオゴ・ド・コウト(16世紀ポルトガルの歴史家)

リーダーに必要となる資質は金払いのよさである。そうでなければ、全てが無に帰す。けちなくせに、征服を続けたがる将軍は、銀鉱で金を探しているようなものである。
ディオゴ・ド・コウト(16世紀ポルトガルの歴史家)

凡人である。そこからはじめればいい。

「ドン・ヴァスコ・ダ・ガマのインド航海記」(大航海時代叢書)を読み始めます

父の夢(夢の記録)

父の夢(夢の記録)

今日は父の通夜。

6時頃夢を見た。

実家のキッチンにいる私。

実弟と父の悪口を言っていた。 

夢のなかでは父はもう長くない状態だが、生きているらしい。 

そのとき、座敷に気配を感じ、行ってみると、大きいベッドがあって、元気な様子の父がパジャマ姿で立って、こちらを向いた。

大きいベッドに腰を下ろした母がいて、父は足をマッサージしてあげていたらしい。

私がどうした?と尋ねると、父は「労っ

もっとみる
ディオゴ・ド・コウト~忘れられた歴史家の原点~

ディオゴ・ド・コウト~忘れられた歴史家の原点~

一度、ディオゴ・ド・コウト(1542年~1616年)について書きました。

ポルトガルのアジア進出の歴史である、『アジア史』を書いた年代記作家です。

今回はコウトの生涯について書いてみようと思います。

はじめに述べておくと、コウトは苦労人です。そして、だいぶ不運にも見舞われています。だからこそ、かれの著作は少し愚痴っぽいところがあります。そして、それが私がコウトに共感する部分でもあります。今後

もっとみる
ディオゴ・ド・コウト~大航海時代の忘れられた歴史家~

ディオゴ・ド・コウト~大航海時代の忘れられた歴史家~

私の専門は歴史学です。研究はおもにポルトガル語圏の歴史を対象としたものになっています。なかでも、いま(2023年2月現在)もっとも関心を寄せているのが、ディオゴ・ド・コウト(1542年~1616年)という歴史家です。

ディオゴ・ド・コウトは、ポルトガル文学やポルトガル史で重要な人物ですが、日本語の文献で紹介されることはかなり少なかったと思います。

日本語の一般書でコウトについてそれなりに解説し

もっとみる
民族大移動とポルトガル(1)ゲルマン系部族の移動

民族大移動とポルトガル(1)ゲルマン系部族の移動

00.はじめに
ここでは、ポルトガルの歴史についてお話しした際のメモ書きを公開しています。今回はゲルマン系部族の移動がポルトガルに与えた影響について扱った部分です。なお、メモ書きは、アンソニー・ディズニー著『ポルトガルとポルトガル帝国の歴史』に基づいて作ってあります(ほぼ翻訳になってしまっていて、反省ですが)。関心のある方は、Anthony Disney, A History of Portuga

もっとみる