レコードレビュー 123枚目 ウィングス ロンドンタウン 日本盤

1976年のアメリカツアーが大成功したウィングスが
休暇を兼ねて、船上レコーディングセッションを行った。
そのレコーディングセッションの一部と他のスタジオでの音源を収めたアルバムが、今回レビューするウィングス6枚目のアルバム、ロンドンタウンである。

この作品の録音中、やはり、ポールと上手くいかなかったのか、ジミー・マカロックとジョー・イングリッシュが脱退してしまい、いつもの3人ウィングスとなってしまう。
スピードオブサウンドのように、2人にもボーカル曲を与えるなどの配慮はできなかったのだろうか?
それとも、パンク全盛期の時代に、あえてアコースティック中心の曲ばかりにしたのが、嫌だったのだろうか?
個人的には、曲調が同じように感じる曲が多いので、スピードオブサウンドのように、メンバー全員に、さまざまな曲調を作成して、ボーカルを取らせた方が良かったのではないかと思う。
また、大ヒット曲、夢の旅人を収録しなかったのも疑問に感じる。


肝心の音質なのだが、曲調というのも関係しているのか、迫力がある音ではなく、全体的に音が小さく収録されている印象をいだいた。
恐らく、収録時間が50分を超えているので、音を
あげてカッティングすることはできなかったのだろう。
聴き比べはした事はないが、私が試聴した日本盤ではなく、アルバムのタイトル通り、イギリス盤を購入するのがいいのかもしれない。
星は、3つ。