脳散

掻き乱されるのも
溶かされるのも
支配されるのも
嫌いじゃない
苦しみながらも望んでいる
代償は大きい
それでも
それでもやっぱり
自由がすきなんだ
寂しくても 独りでも 誰といても
僕は自由がいい
散らばった脳みそ掻き集めて
知の塔に集約したいんだ
蛹のまま這いずり回って散らばったら
生温い繭の中でまた考えるんだ
僕はいまどこにいる
僕に羽は生えるのか
命投げ出すなんて
図々しい
僕は考える
ただ空が綺麗だと
冷たい空気が肺を癒すのだと
再び理解し得る知性を取り戻すまで


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