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バチェラー5を語りたい!

■恥ずかしながら、バチェラーにはまっています

 打ち明けるのが少し恥ずかしいのですが、アマゾン・プライムの「バチェラー」を見るのが好きです。夏風邪を引いて寝込んでいるのをいいことに、「バチェラー5」を配信中の6話まで一気に見てしまいました。

 自分の人生では決して行けそうにない最高のリゾート地で、美しい女性たちが、恋に旅に明け暮れて……これ以上の治療薬が世の中にあるでしょうか。

 今回の出演者もみんな、かわいかったなあ。我らがツートップ(?)、誰もをハッピーにしてくれる鈴木光さん(カフェ店長)と、自然体が魅力の西山真央さん(元建設会社広報……って、こんなきれいな人が務めている建設会社があるのかな)。金髪が目をひく大内悠里さん(飲食店経営)、エキゾチックな色香を漂わせた杤木 愛シャさん(モデル)……。

 結婚や家族をつくるといった旧来型の価値観に沿っているとか、究極のルッキズムだとか、批判はいくらでもできると思います。とはいえ、そこは配信番組。少しだけ目をつぶることを許してもらって、メキシコの青い空、愛と情熱の世界に身を浸そうではありませんか。

■日本人好みに変化するバチェラー

 バチェラーは当初、誰もがうらやむような金も地位も容姿にも優れた男をめぐって、美貌の女たちがバトルを繰り広げるといった要素が強調されていたと思います。でも、このコンセプトは、何だかんだいって「和」を重んじる日本人にはなじまなかったようです。「バチェラー5」では、前回の「バチェロレッテ2」に出演し、自身も尾崎美紀さんの愛を得ることができなかった長谷川惠一さんがバチェラー役を務めています。

 もちろん長谷川さんも身長190センチのスポーツマンで、我々のような凡人とはまったく違う星のもとに生まれたような方です。「バチェラー4」に出演した日本と中国をまたにかける実業家、黄皓さん(先日、秋倉諒子さんと入籍されたとのこと。おめでとうございます!)ほどの手に届かない王子様という感じはありません。

 でも、その分だけ等身大の魅力があり、挫折からの回復とか、旅を通しての成長という一面が全面に押し出されました。

鈴木光さん、君は、僕にとって8月の天使だった
 
バチェラーの作り方を見ていると、どうしても気になることがあります。美しい場面があった後すぐに、登場人物がそのときの感情を振り返るカットが挿入されます。海外の配信番組に割と多い手法だと思うのですが、初めは煩瑣に感じるのに、次第に見慣れてしまいます。

 これは、場面と場面で、言葉と言葉の行間を受け手に読み取ってもらうより、説明してしまった方が分かりやすくないですかという、作り手の意志の表れではないでしょうか。

 こういった映像番組の手法が定着したとき、映画や小説は今よりもっと説明的な演出や技法が求められるようになるのかと感じたりもします。

 ……とは言っても、難しいことは全部抜き。世の中のすべての女性を敵に回してもいい。最後に一言だけ、思う存分に語らせてほしい。鈴木光さん、最高――。25歳の君のすべてを、中南米の海の輝きとともに、僕の瞳に焼きつけます!

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