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気象予報士試験対策 学科 一般知識

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気象予報士過去問対策 学科 一般知識 過去問 大気の構造

気象予報士過去問対策 学科 一般知識 過去問 大気の構造

大気の構造に関する過去問の解説です。

令和3年度第2回目(57回)問1
太字部分の正誤問題
中層大気1月の月平均の気温や等圧面高度などについての問題です。
(1)高度10〜20km付近では経度平均した気温が最も低いのは赤道付近である。❌
 👉対流圏界面から成層圏下部での現象についての問題でした。
  この領域では、年間を通じて赤道付近上空が最も気温が低くなります。

(2)高度20〜50km付

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気象予報士試験対策 学科 一般知識 降水過程、十種雲形と霧

気象予報士試験対策 学科 一般知識 降水過程、十種雲形と霧

🟣まずは雲粒
 水蒸気が上昇して冷却されて凝結することで雲粒ができます。エーロゾルなどの微小物質が空気中にあれば凝結核として働き、水蒸気が凝結しやすくなります。
また、海上の上空にある吸湿性のエーロゾルである海塩粒子は水蒸気の凝結を起こりやすくしています。

🟣雲粒が降水粒子に成長
(1)併合過程 暖かい雨
 雲粒同士が結びつき、より大きな粒子が落下中に小さい粒子を取り込んで降水粒子に成長して

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気象予報士試験 学科 一般知識 熱力学

気象予報士試験 学科 一般知識 熱力学

高等学校の物理の教科書をお持ちの方は、そちらをご参照ください。
理科系の知識が必要な部門です。
PV=nRT でお馴染みの式。n:物質量(mol)

密度ρは空気の重さnを体積Vで割ったものなので、上式は
P=ρRTと書けます。 P:圧力、ρ:密度、R:気体定数、T:絶対温度
↑この式を使って解答する問題が出題されています。

🔵ボイルの法則
PV=nRTを見てみましょう。気体の温度を一定として

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気象予報士試験対策 学科 一般知識 大気 その2

気象予報士試験対策 学科 一般知識 大気 その2

大気の部門に関する過去問です。昨日の記事「気象予報士試験対策 学科 一般知識 大気」を合わせてどうぞ。

令和4年度第1回(第58回) 学科一般知識 問1
正誤問題
(1)対流圏の気温の鉛直分布は放射収支によって決まり、気温は平均的に高度が1km高くなると約6.5℃低下する。❌
👉対流圏における気温の平均的な鉛直分布は、放射のバランスと対流による大気の鉛直混合および水蒸気の凝結過程によりほぼ決ま

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