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気象予報士試験対策 学科 一般知識

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#中層大気

気象予報士試験対策 過去問 学科 一般知識

気象予報士試験対策 過去問 学科 一般知識

本日も、大気の鉛直方向に関する過去問を見ていきましょう。

今のところ計算問題がなく暗記勝負!のところから抑えていきましょう。

平成30年度第1回(第50回)問1
正誤問題でした。
(1)対流圏では、気温の平均的な鉛直分布は対流による熱輸送によりほぼ決まっている。❌
 👉対流圏の平均的な鉛直分布ですが、上空に向かって気温が低くなります。この時の高度上昇に伴う気温減率は約6.5℃/kmです。この

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気象予報士試験対策 一般知識 過去問 中層大気

気象予報士試験対策 一般知識 過去問 中層大気

平成28年度第1回(第46回)学科 一般知識 問10
年平均した下部成層圏のエネルギーサイクルについて述べた正誤問題。
(1)下部成層圏は大気の成層が極めて安定であるため、対流圏内の擾乱が成層圏へ伝播して擾乱の運動エネルギーを生成することは稀である。❌
 👉ここは迷いました。末尾の「稀である」が誤りなのか否か。
  前段の「極めて安定」の記述が誤りと判断しました。元々、成層圏という名称は対流圏よ

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気象予報士試験対策 学科 一般知識 中層大気

気象予報士試験対策 学科 一般知識 中層大気

本日は、中層大気(成層圏から下部熱圏までの気層)の話。
昨日までは、対流圏に出現する現象を見てきました。この分野の出題は稀ですが、たまに出題されているので、要点を押さえておきましょう。

🔵中層大気の気温の分布
 下図は東京大学大学院の佐藤薫先生の研究室のウェブサイトから引用しました。7月の緯度高度断面における東西平均気温を示したものです。
特徴は、夏極(この場合は北極)の成層圏界面付近が高温に

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