やぶ蚊、大量発生の秋?におススメの対処方法


大量発生の「暴れ蚊」

 先日の夜、部屋の電気も付けずに荷物を取ろうとしゃがんだトタン、耳元でキーンともブーンとも言えないような、あの嫌な羽音。刺されたら嫌だなと思いつつ、暗いのでどこに行ったかわからない。そのうち出てくるかと思いながら廊下に出ると、カーペットの上に黒い点のようなものがある。なんだろうとしゃがんでみてみると、件の蚊ではないか。もちろん、急いで退治、お陀仏願った。

 これで寝ている間に刺される心配はなくなったと安堵。しかし、朝晩涼しさを感じるようになってから、よく蚊が家のなかに入ってくるようになった。大量発生でもしているのだろうかと思っていたら、果たしてその通りだったようで、Yahooに蚊が大量発生しているニュースが出ていた。しかも、「必死に血を吸う暴れ蚊に警戒」とは、なんとも物騒なタイトルである。

全身42か所、お尻がドリアン状態?

 記事によると、急に涼しくなった反動で、蚊が一気に出てきたらしい。そのことをどうやら「暴れ蚊」と表現した模様。特に雌の蚊はこの時期、卵を生むために必死に血を吸い、栄養を蓄えるのだという。

 更に河原でバーベキューをしていた50代の男性は、長ズボンを履いていたにも関わらず、足だけで39か所も刺されてしまったという。それ以外の腕や背中なども含めると、数えられるだけで42か所もあったそうで、痒みに堪えられず病院へ駆けこんだのだそう。

 目黒区のお寺でも蚊が大量発生しているそうで、藪や木の葉を中心に消毒作業をしているという。近所の方の話では、蚊取り線香を腰につけずに草取りをしていると、お尻がドリアンみたいになってしまうというのだから、相当な数がいるのであろう。

 それにしても、全身42か所も刺されたり、お尻がドリアンになってしまうほど刺されたら、どれほどの痒みに耐えなければいけないのか。

今は一年中注意が必要

 蚊というと、血を吸うイメージがある。血だけを吸って生きているように思っていたのだが、普段は花の蜜や樹液を吸って生活しているのだという(あら、可愛いらしい)。吸血行為は、産卵などで必要な栄養を蓄えるための行為なのだそう。

 とはいえ、蚊に刺されて嬉しい人はいないだろう。しかも、天狗熱などを発症してしまうケースもあるのだから、油断もできない。やっかいなことに、近年は昔より気温が高くなっているため、10月、場合によっては11月上旬まで注意が必要だという。雌の蚊に至っては、越冬する個体もあるというのだから、もやは一年中注意が必要といっても決して過言ではないようだ。

 とくに竹藪や、昼間でも薄暗く涼しいところを好むらしいので、そういう場所に近づかないのが一番である。しかし、刺されてしまったらどうすればいいのだろう。

発見したらムヒ!

 これは、個人的に行っていることで、医学的に保証されたものではない。しかし、ぜひおススメしたいのが、刺されたところを発見したら、すぐにムヒを塗ることだ。痒みが出る前に、塗ってしまうのだ。こうすると、知らぬ間に、蚊に刺されたところが消えているのだ。だから、痒み知らずのままでいることができる。

 この方法、風邪薬を応用したものだ。風邪薬も、風邪の引き始めの、怪しいと思った時にすぐ飲むと、大抵翌日には治っている。治っていなかったとしても、ひどくはなっていない。ならば蚊にも効くのでは、と試してみた訳だ。

感動的に効くも、誰も覚えておらず

 あまりに感動的に効いたので、これまで何人かの友人にも、「あ、蚊に刺されてる」と言われたらすぐにムヒを手渡していた。皆、一様に「え、かゆくないからいいよ、大丈夫だよ」というのだが、「いいから塗っておいて。そうしたら、痒くならずに消えてるから」とすかさず差し出して、半強制的に塗ってもらっていた。

 はっきりいって余計なおせっかいなのだが、これが面白いほどに、効く。ところが残念なことに、風邪のように諸症状が出始めたところで飲むのと違い、ただ赤くなっているのを発見しただけの、自覚症状のまったくない時点で塗るため、痒さが収まったという実感がない。しかも、いつの間にかすっと消えてしまうので、蚊に刺されたことさえ忘れてしまうようなのだ。

 ムヒを強引に塗ってもらったこちらとしては、感動してもらいたくて「ね、さっきの刺されたところ、どうなった?」と聞くのだが、たいてい「え? ああ、どこだっけ。忘れちゃった。なんかないから、効いたんじゃない」と、つれない反応。

 せっかく痒み知らずのまま治ったというのに、一度も感動を分かち合えたこともなければ、感謝されたことさえない。まぁ、逆にいうとそれだけ、効いたと言えるのだが。

一にも二にも痒みの前のムヒ

 無論、蚊になど刺されないのが一番である。そうではあるが、もし刺された場合には、痒みが出る前にムヒ、発見したらすぐムヒをおススメする。少しでも掻いてしまったら、もう痒みが出てしまうため、掻く前にムヒ、とにかく発見したらムヒなのである。

 ムヒ、ムヒ言って、まるでムヒの回し者みたいなのだが、それだけ感動的に刺されたところがすっと消えて痒み知らずでいられるので、ぜひおススメしたい。たぶん感動する前に、蚊に刺されたこと自体、忘れてしまうと思うけれど。

<参考URL>
☆Yahoo ニュース

☆地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所

☆生活110番
https://www.seikatsu110.jp/library/garden/gd_prune/43936/

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