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お米づくりを考えると

今日は曇りで秋にしては蒸し暑い日でした。
今日で山の仕事は一段落で、これから稲刈りに集中することになります。

稲刈りシーズンは、こんな山の中の狭い田んぼでも、平野部の広い田んぼと同じように忙しくなります。
中山間地域での田んぼは1枚の面積が狭く、更に形が四角であることはほとんどないので、平野部に比べると非常に効率が悪く、労働力に対する生産性は非常に低いです。
ですので、一般的な農家がお米を生産して普通に売っていたのでは、とても生活は成り立ちません。
したがって兼業でお米を生産している農家がほとんどです。

お米を専門で農業として成り立たせるには、圃場整備による広い田んぼと、大型の農業機械を活用した大規模な経営が必要です。
しかし、中山間地域においてそれを求めるのは難しいところです。
平野部の大規模農家と同じ土俵で、中山間地域でお米を作って農業を成り立たせるのは、かなり厳しいものを感じます。
生産性だけを見ていけば、中山間地域のような非効率な土地でお米を作ることは無駄なことなのかも知れません。
ただし、その非効率な生産性の中に、中山間地域でしかできない特別なものが見出されば、存在する意味が出てくると思います。
また、その価値を理解してくれる人が一定数存在すれば、規模は小さくても米農家として専業で運営していくことも可能で、実際にそのような運営をされている農家も存在します。

未だに雑草対策に活路を見出していない私の田んぼですが、お米農家として専業で運営することを目標に、面白いイネ作りを続けていきたいものです。

フワフワと優雅に翔んでは蜜を吸ったりと、今を楽しんでいるようでした。

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