水遁の術?

いろいろな生き物を見ていると、その絶妙なデザインに引き込まれていきます。
どうしてこんなに機能的で無駄のない形をしているのだろうか、とじっくり見ているとますます感心してしまいます。
クワガタムシが脚を折りたたんでいる姿は、そのコンパクトさに感動します。
ゲンゴロウなどは、水中を泳ぐためだけの体や脚のデザインは美しいです。
ミズスマシも水面を泳ぎ回ることだけにデザインされ、陸上は苦手なので陸に上げるとすぐに翔んで逃げようとします。
そんな見事なデザインを持つ昆虫を、また紹介したいと思います。

今回は「水遁の術」を使う昆虫を紹介します。
写真の虫はまだ幼虫ですが、親同様に立派に「水遁の術」を使っています。
じっと目の前を通る獲物を待ち構え、目に入るとすぐにその前脚の鎌で捕まえてしまいます。
見た目も草の切れ端や枝のように見えるので、周囲の風景に溶け込んでいます。
子供の頃はこの虫が欲しくて田んぼや小川を探したものです。
プールにも翔んできたりして、夏休みの水泳の日は虫捕りになっていました。
小学校の頃は、この地域の防火槽の壁に数え切れないほど張り付いていましたが、今は田んぼの草取りでたまに見かける程度まで減ってしまいました。
こういった虫が、再びたくさん住んでいる田んぼにしようと頑張っています。

どこにいるかな?

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