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○六十花甲子と守護神法 その4   (調候、破格、完全格の活かし方!)

守護神法の高度な見方になります。

星山博之(シナリオライター)
1944.5.13男性
 丁己甲
申丑巳申
酉癸戊戊
辛庚壬
己丙庚 

8 庚午
18辛未
28壬申
38癸酉
48甲戌
*
守護神について
陰占宿命:巳月の丁火は火性の旺地。
それで、この宿命は、
『調候の守護神→壬水庚金甲木。
宿命には壬・庚・甲があります。
調候の忌神は火性土性です。
調和の守護神→必要ありません。
干合すると、従生財格一点破格です。
月支本元の丙が破の守護神となります。
支合半会すると、従生財格一点破格です。
年干の甲が破の守護神となります。
干合および支合半会すると、従生財格です(完全格)。
格の守護神は、土性と金性です。』 (朱学院ソフトから一部転載)

調候の守護神ですが、
日干と月支蔵干以外に火性が一つもありません。
なので、これがない場合は、燃え尽きると困りますから、丁火が消えないように燃料となる甲木を最優先とします。
それで、守護神第一から火源の甲木、火力調整の庚金、火力調整の壬水の順になります。
*

【説明】
これらを含めて、この宿命の特徴を一通り列記します。
【陽占の特徴】
  |玉堂|天恍
車騎|司禄|調舒
天庫|鳳閣|天将

純濁法:純
身強・身弱:身強
循環法:鳳閣・調舒→司禄→車騎→玉堂
局法:相法局 地財局

【陰占の特徴】
宿命天中殺:生年中殺
位相法:月干支と年干支が干支双連(干合双連)
月干と年干が甲己干合(土性変化)
日支と月支が丑巳の半会(金性変化)
月支と年支が巳申の支合(金性変化)、生貴刑、破

一点破格 従生財格一点破格です。月支本元の丙が破の守護神となります。
一点破格 従生財格一点破格です。年干の甲が破の守護神となります。
完全格 虚気従生財格完全格 格の守護神は土性と金性です。

準日干角型相生、準年干角型相剋、全地父 干支双連(月干支―年干支)
異常性法:干支双連(月干支と年干支)、破格異常、中殺異常
主気論:洩気型
本能格法:守備本能格 伝達本能格
です。

【守護神法から見た活かし方】
最初に調候の守護神をみていきます。
年干に甲木があるので、これを調候の守護神としてとりますが、干合してますから、
このとり方でしたら高望みしない生き方がよろしいとなります。

次にこの宿命を、格として考えてみます。
これには、一点破格と完全格があります。
完全格でとるなら、甲己干合は土性に変化します。
地支は、巳丑も半会して金性になります。
それで、巳申も支合して金性になります。
それで、天干は土性で、地支は全部金性になります。
そうすると、火生土、土生金と従生財格の完全格です。

それで、
この場合は完全格といっても上も変化下も変化して従生財格になる格ですから虚気従生財格です。
つまり、虚業の世界での成功者になります。
だから、この宿命は活かし方が二つあって、普通の生き方をするんだったら甲木を調候の守護神として活かして使います。
虚業の世界に入るのでしたら完全格の方で活かします。

ちなみに、この格の守護神は、土性と金性両方になります。
ですが、もし一つ選ぶのでしたら、少ない方をとりますから己土になります。

理論上ではそういうことです。
しかし実際には完全格の場合は、守護神が何であるかというよりも生き方が、その生き方をしているかどうかの方がはるかに重要です。

それで、この例題の星山博之氏の場合はどうかな?ですが、経歴をご覧になってください。

【星山博之の経歴】
星山 博之(ほしやま ひろゆき、1944年5月13日 - 2007年2月7日)は、東京都出身の日本の男性脚本家。主にテレビアニメを手掛けた。日本脚本家連盟会員。
来歴
中央大学文学部中退。1967年に虫プロへ入社。文芸製作部に所属して、テレビアニメ『ムーミン』『さすらいの太陽』などの文芸担当を務める。その後、フリーとして活動した。虫プロ出身者で作ったアニメ製作会社日本サンライズのロボットアニメには、1970年代終盤から1980年代にかけて多くを執筆し、サンライズ作品の多くを手がけた。また、東映動画などでも脚本を執筆し、ジャンルも機関士ガンダムとかロボットものからファミリーもの、ギャグものまで幅広い。 (Wiki.より抜粋編集)

このかたのお仕事は虚業の世界です。
これなら虚気完全格を活かせます。
*
それで、
ここからが深掘りになります。
一点破格はどうなのか?使えますか?です。

干合すると、支合半会するのとふたつあります。
ただ、こちらは変化させておいて、あちらは変化させないというのは生き方としてとても難しいのです。
だから、変化できるのなら全部変化させる方が活かしやすいとなるので、どちらかというと完全格の方が活かしやすく、この破格は活かしにくい方になります。

ただし、従生財格一点破格の場合、限られた活かし方があります。
透干している甲己は人物に直すと誰ですか?
両親です。
だから、この人が子どもの頃に両親が離婚して、干合が壊れちゃって成りたたないのならば、干合甲木は、普通の甲木に戻るので破の守護神として活かす事も可能です。

では、破の守護神として活かすということはどういうことでしょうか?

いろいろと考えられますが、
たとえば、なにか普通の商売を始めて母に陰で支えてもらうとかです。
それでしたら上手くいきます。

でも、これが親が離婚して父の方が本人を引き取ったならそれは活かせません。
というふうに占っていきます。

結局は、
その人がどんな生い立ちでだったとか、どんな仕事をしているかとかをみることもしないで破格や完全格の活かし方を決めるなんて事はなかなか難しいです。
*
*
*
それで、最後に基本的な、見方として、
【一般論としての日干、あるいは六十花甲子から見た活かし方】

★日干支丁丑の活かし方:
日支蔵干は、配偶者の場所です。
丁丑は、火生土と湿った土でたき火をするようなものですから、自分の力を洩らすことになります。
それで、配偶者思いだと解釈をしてました。
だから、結婚で辛いことがあってもラクしないで配偶者の面倒をみていくと、星も消化できてその生活も上手くいきます。
ということでした。

★日干丁火の人の活かし方:
丁火は灯火で、これは陰の気です。
寒いところを温める。
暗いところを照らすのが基本です。
それで、
①出所進退をわきまえること。
②必要なときに頑張ること。
③必要でないときは出しゃばらないこと
④KYなら運勢伸びない。
とかでした。
これらは、気遣いのありようを示しています。
運気は自分一人のものではありませんから、
これが活かせてない人は守護神がどうだろうと、運勢は上がらないと見て良いです。

さらには、日干丙丁共通の火性の活かし方です。
これは算命学思想でもっとも基本となるもののひとつ。
五行配当の仁、禮、信、義、智の『五常』です。
(関連記事:佐藤宗颯著 朱学院算命学テキスト巻第三 「五行諸類考」)

火性は『禮』です。
ですから、
とくに日干丙火丁火の人を占うときは、それを始める前の最初の挨拶の善し悪しで、その方の運気の改良を推しはかることができるものだと考えておいてよろしいです。

また、自分自身の日干が丙火か丁火でしたら、本人が普段から挨拶をよくしていたなら、その心がけからして、たとえ苦労の多い辛い時期であっても、やがて花開くときがやってくるものだと信じてよろしいかと思います。


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