見出し画像

白い本

二十歳前後の頃
薄暗い部屋で
カセットで買った
アダモを聴いていた
フルニエのグランモーヌを
読みながら日中寝て
夜起きながら
単位を落とす夢に
うなされた
卒業して何年か経っても
たまに見ていて
今でも焦燥感に疼く
図書館では当時あった
「白い本」にメモに
走り書きした詩を清書した

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?