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大傑作、カッコーの巣の上でを今更見た件、感想

カッコーの巣の上でを今更見た
社会に喧嘩売ってる系映画だった
面白かった
そーゆー映画、基本好き

「狂っているのは俺かおまえか?」
「狂っているのは俺か?社会か?」系の映画でもあった

ああ言う映画がアカデミー賞を総なめにしたり凄く評価される国はいいな
まあアメリカはぶっ壊れた微妙な国だがw
ただ映画という点で見ると凄い国で
凄い面とゴミ以下な面を併せ持つ国で、今はゴミ以下の面が前面に出てしまっている時代だ

現代ではポリコレや現在の現実の精神病棟と乖離してるとか言われるから作れない映画だろうな

ポリコレ棒バンザイ!
精神病患者の描写とかだめ!偏見を煽る!

と言う事で作成できないが

ポリコレ棒上等!みたいな映画だった

あといきなり横道だが
バックトゥザフューチャーのドクみたいなのがいた
調べたらガチで若かりし頃のドクだったw
目を凄い見開いた表情をするヘキがあるから似合うから抜擢されたんだろう

ドクのメジャー映画のデビュー戦だとさw
ドク好きなんだよな。おもしれー男だ

逆に言えばカッコーの巣の上でがなければドクはバックトゥザフューチャーに出演しておらず、ドクでなければあそこまでのヒットがあったか微妙だ
ドクとマイケルJフォックスだからこそ成り立つ、役名と芸名がゴッチャになってるがw


最初、主人公は厄介そーで攻撃性の高い、人を舐め切ったクソ人物の印象を持つ人物として登場する

あの時代の米国の豚箱って劣悪だろ?ケツ掘られるとか言うしw

そんな豚箱が嫌で「誇大妄想系?」の精神障碍者のフリをして精神病棟に入って来る

ここがどんな場所かも知らずに。

聞いた話だと問題行動ばかりを起こす囚人や超超凶悪犯が行く刑務所がやべーらしいが、時代とかもあるし、この辺は知らん

まあネットもない時代だし、精神病系の情報は偏見を煽るって事で情報自体が隔離されているのかもしれないな

その時代の精神病棟の実態がどうなのか?なんてマスコミが問題視し大騒ぎしなければ知る由もない

時代設定は原作小説が創られた年と考えるなら1962年前後でだいぶ古い
映画自体は75年、映画もかなり古いが小説はもっと古い

相当古い映画だ

ロボトミー系手術が世界各国でやられていた年代だと考えられる

唯ソ連では倫理面からロボトミー手術は1940年代に禁止されていた

何この情報w
悪の中の悪、スターリン時代のソ連が倫理面から禁止してたってなんだよw
どーゆー情報だよww
これに関しては悪じゃねーじゃねーかw
反共カルトが発狂するからやめろ!

ただしロボトミーの変種の精神外科手術はやられている

そもそも精神外科手術と言う概念自体がイカれている
まあ人類が精神病に悩まされた形跡が伺えると言う事でもある

調べたら日本では主に子供にやられていたとされる
勿論ロボトミー殺人事件があるように「主に」であって大人にもやられていた
超元気な男の子、多動性の子とかの前頭葉を破壊し、大人しくさせたのだろう
超元気な男の子だと子育ての苦労が倍以上になる
大人しくなってくれたら子育てが楽になる
最近はおもちゃ屋と言う概念自体がなくなってきたが
おもちゃ屋で寝っ転がってひっくり返ったカブトムシの如くジタバタし
「人ごろしぃぃぃいいいいいいいいいぃぃぃい」とか言わなくなる
そんなクソガキを大人しくさせたいと思わないか?

魅力的な話しだろう?


だから前頭葉を破壊する精神外科手術で多動性衝動を除去する
このクソ以下の世界が子供には非常に面白い世界に見えている
子供はこの世界を遊び場と見なし全力でこの世界を楽しんでいるわけだが
子供がこの世界が遊び場だと思うのは前頭葉が司る感性や感情が見せる錯覚だ

前頭葉を破壊する事でこの世界の輝きも失われる


結果大人しくなるが結果この世界が地獄と化す悪魔の手術

まあそれはラストの話で
主人公が精神病棟に来る前、患者達はまさに精神病患者と言う感じだったがもうどうにもならない系と、どうにかなりそうな系の患者がいた
どうにかなりそーな系には、この世界の楽しみ方を馬鹿な主人公が色々と馬鹿そーな方法で教える

すると精神病患者の表情に生気が宿って来る

当時の精神病棟用精神医療マニュアルに基づく治療より馬鹿な主人公の問題行動や遊びの方が治療効果が高い感じに見えて来る

多分あれは暴露療法か?
でも暴露に対しディスカッションもしていたな

この辺で馬鹿な主人公の印象が変わって来る
まあ相変わらず馬鹿ではあるんだがw

看護婦のボスの婦長が超権威付いた顔で超怖い

あの演技でアカデミー女優賞獲ったらしいがw
婦長がラスボス的なところがある
まあ真のラスボスはもっと深い所にいるが
こういった誤った精神病棟のマニュアルを作っているやつ等がラスボスだろう
と言っても人の精神は宇宙のように奥深く、また観測しにくい

哲学者のカントにとりあえず存在していると言えそうで、観測しにくいが、なんとか観測できそーな範囲が意識だと指定された場所でもある

非常に観測しにくく存在も確認しづらい

とにかく
看護婦のボスの婦長が超権威付いた顔で超怖い
怖いだけではなく何かがおかしい

実は狂っているのは婦長側ではないのか?みたいに見えて来る
それを決定づける事件が終盤起こる
最終局面にして山場
主人公を中心として酒を外から仕入れるどんちゃん騒ぎ的な事件が起きて
主人公が女を連れ込み、アレをやらせていた最も若い精神病患者を婦長が脅し、結果、その子(♂)を自死に追い込んでしまう

主人公はその時脱走をしようとしていたが
つか脱走前のプレゼントだったんだろうなこのどんちゃん騒ぎは

だが主人公も深酒をし過ぎて寝てしまう
女を連れ込んでアレをやっていた最も若い精神病患者のアレが終わるのを待っていたせいでもある

だが、その騒ぎを見て脱走を一旦中止、確認をしに行ったら自死を計っていた

このシーン無駄にリアリズムで見ちゃったからこれは未遂と思ったがきっちり死亡してた

頸動脈を切っての自死に見えた
実際そうだったはず
頸動脈を切断すると出血量がハンパない為、出血多量ですぐ逝く

出血量が明らかに少ないからこれは未遂だと
こういう無駄知識や無駄なリアリズムが映画をつまらなくさせる、映画作成を難しくさせる
そんな事はどうだっていい!
ハードSF作ってるんじゃねーんだ
ハードSFでは科学的部分の矛盾は許されない
しかしこの作品はハードSFを売りにした作品ではない

脱走しようと思えばできたが、脱走を中止し、自死した場面を目撃し、主役が激高し、彼を自死に追い込んだ婦長に襲いかかる
馬鹿そうな態度と面構えをしたジャックニコルソン
実は主人公は5度の暴力事件の経歴があった
まあ捕まった回数だけで5度だからもっとやっているだろうな
しかしここに来て5度の内の何度かは義侠心に駆られた上での人を助ける為の暴力事件や友の為に怒った上での暴力事件ではいのか?

という疑いが出てくる
意外と自分以外の誰かの為に怒る系の男だったんだ
しかしその事件が基でロボトミーを受けたような描写が有り、これも実際のロボトミーと違うはずだが
完全な生きた屍のようになる

実際のロボトミーはここまでならないはず。しかし直後だしな
まあここもどうでもいい、さっきも言ったがハードSFじゃないんだから科学的描写に忠実過ぎる必要はない

言い忘れたが、サブ主人公っぽいやつが二人いる

一人は自死した子か?
もう一人は超巨漢インディアン、まあ今はこれは差別用語だろうが当時はOKだったはず
今はネィティブアメリカンとか言わないとダメらしい米国ではw日本でもか?
DBのカリン塔の下にいるウパのパパの巨漢のインディアンってコイツがモデルっぽいなって少し思ったが・・w女の子みたいな髪型をしていて最初は微妙なんだが、だんだん格好良く見えて来る

耳か口が聴けないフリしてずっと馬鹿そうな演技を映画の中でしていたが
実は聡明なやつで・・・

何で、ここに来たのか謎の人物だった

このネィティブアメリカンが超巨漢で超怪力な化け物だった
この怪力を利用し生きた屍になった主役を同情心や善意、義侠心から殺害

殺害後、怪物じみた腕力を利用し、窓を破壊し、自由を求めて精神病棟から脱走する

自由を求めて逃げると言う意味がカッコーの巣の上での邦題と関係していた

だめだな
終盤が一番面白いのに終盤の感想が少し微妙だった
まあ言葉にしない方がいい的な感情が言語化をちょっと邪魔した

神聖な場面のように感じた

戦場と言う殺し合いのゲーム盤で神聖な行為が二つある

一つは人助け
まあ動物を助ける行為でもいいが

敵味方関係ない人助け
まあ戦場に限らず、人が行える行為の中で神聖な行為だ

もう一つは・・

キリスト教では自死が禁じられている
戦場では腹を撃たれると大抵致命傷になる
腹以外も動脈静脈大動脈のような太い血管を銃弾及び何かで切断されたら致命傷だ
近くに医療設備が整った病院がない為、戦場での怪我ややべーんだ。バイキンだらけだし

腹を撃たれたら内臓がダメになり病院に即行けば助かるが
病院がない為、死は避けれない
しかし死ぬまで苦しんで死ぬ事になる
宗教上の理由で、自死も出来ないし
そういう場合、戦友にとどめを刺してもらう
とどめを刺した側も心に傷を負うが、それでもとどめを刺してやる

殺人はいけないというのが我々が日常で使っている道徳や倫理だがそれを超えているところがある

まあ系統上は安楽死の一種と言えるが、安楽死ってのは無関係な第三者が法律に基づいた手続きの上で実行する合法行為

戦友がやる為、少し事情が異なる
味方へのとどめが
軍律や軍法では認められているのかどうなのかは知らんが

まあ今の日本でも隠れ安楽死は行われ黙認されているが
もはや黙認じゃなく容認か?まあその辺の詳しい事は知らんが

「ほぼ脳死状態で目が覚める可能性は極めて低い、生命維持装置を切りますか?」的な隠れ安楽死だ

ちょっと詳細な条件が違うかも

この映画内の描写ではロボトミーと思われる手術の結果が酷過ぎて完全に生きた屍のようになっていた

ネィティブアメリカンが、それを見て、絶望、もう元に戻らないと判断し、義侠心からとどめを刺す行為が戦場でのとどめの行為に似た行為に見えたんだろう
実際、医療系ドラマと戦場映画はよく似ている、二つとも超緊急事態や日常と異なる異常事態を扱う
我々が従っている倫理とは、あくまで日常がゆえに従っている倫理なんだ

まあ医療系ドラマでは主役は医者側なんだけどね
1962年周辺の地獄のような精神病棟だから超緊急事態や日常と異なる異常事態を扱う

ちなみに現代日本でも精神病棟は「拘束」が世界一だったかな?
かなりきつい場所だとされているらしい・・

下手したら刑務所の方がマシな場所で例えば気が狂ったフリをして責任能力がないアピールして、殺人犯などが仮に無罪を獲得出来る事があるとしても

行き先は家ではなく精神病棟で超長期入院のケースも有り得る
そうなった場合、刑務所よりキツイかもしれんぞ?

罪を犯したのに責任能力が問えないからって無罪とかズルイーーーーー
とか言うやつがよくいるがそれは誤解に基づいている
そんなほんわかした場所ではない
まあ昔よりも遥かに環境が整えられているとされるが

無罪であっても行くのは刑務所よりも辛いかもしれん精神病棟だ
まあそこで大人しくしていれば拘束はされんだろうがな・・・

まあ時代が違うが、カッコーの主人公も「精神病棟の方が安全で楽だろう」と言う誤解に基づき、刑務所に行くのが嫌だから精神病棟に行って喜んでたら、トンデモない地獄のような場所で問題行動ばかり起こしていたら最終的には脳みそを外科的にかきまわされ、人としての能力を破壊されてしまった

というオチだった

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