ビールを買いに行ったら

ビールのストックがなくなった。
今、冷蔵庫に入っているパックだけになってしまった。
この状態に私は危機感を覚える。
"NO BEER, NO LIFE"の私としては、ビールのストックがないと何か不安なのだ。
一晩でそんなに飲まないでしょ!?というのが普通の考え方なのはわかっている。
さらに、自分でも一晩でそんなに飲むとも思っていない。
でも不安なのである。
不安はストレスを生む。
ストレスによって体に滞りができてしまい健康によろしくない。
ビールは私の健康を損なう可能性を秘めつつも、私の健康を担保している。
ということで、本日、お仕事帰りの合氣道お稽古前にいつも行く酒屋さんに寄った。
いつも箱で購入しているお気に入りのものカートに入れてレジに向かった。
いつもに比べてまあまあ混んでいる。
といっても、4つくらいあるレジが全部埋まっていただけで、並んだのは私だけ。
そんなに待つわけではないので、適当に並んで待っていた。
そうしたら、私の後から私よりも年配の男性が私の横をすり抜けて、早く空きそうなレジのそばに並んだ。
まあ、急いでいるんだろうなぁくらいに思っていて、案の定、そのレジが先に空いた。
そこからだ。
レジの担当者が、私に気づいていて、先に並んでいたのが私なので、私を優先するとその年配男性に言ったらしい。
で、この男性はこの列に並んでいるのに、なぜ他のレジの列の人間を優先するのかと不機嫌そのもので言いつつ、並び直した。
確かに、このお店はレジごとに列ができるようにマークしてある。
この男性の言うことも一理ある。
そう思いながらも、私は先に会計を済まさせてもらった。
そのうち、先の男性が他のレジで会計をしている際に、このお店のルールについて他の店員に尋ね、自分の主張が正しいことを大声で述べていた。

これを見て、まず、私を優先してくれたレジの担当者の方に申し訳ない思いがでた。
別に私が申し訳ない思いをする必要は1mmもないけれども。
次に、なんであの男性は私が先に並んでいるのを知りながらそのような行為に出たのかと考えた。
先に述べたように、このお店はレジごとに並ぶように設計されているように見える。
私としては、やはり、一列に並び、並んだ順に空いたレジで支払いをするのが公平な設計だと思う。
なぜ、レジごとに並ぶような設計にしているのだろうか。
これだと、顧客側に不公平感が出てしまい、それを解消しようとすると今回のようなトラブルが発生する。
お店の曖昧な考えが今回の結果のような気がする。

というのが正論。

ただし、こんなことでギャアギャアいう年配男性もどうかと思う。
私なら先に並んでいる人が一組しかいないのなら、その人の後ろに並ぶだろう。
先に述べたように、「先に待っている人から順に処理されるべき」というのが私の考えだからだ。
もちろん、ものすごく混雑していたら誰が先に並んでいたのかなんか分かりようもないから、このお店のシステムで早く会計を済ますか遅くなるかは運次第。

先の年配男性は、自分が逆の立場だったらどういう態度をとったのだろうか。
レジごとに並んでいるのだから私は後で良いと言ったのだと思うけれども、レジがモタモタしていたら、それはそれで遅いだのテキパキやれだのと別の不平を言うかもしれないし、言わないまでもそのような思考するのではないかと想像する。
その後、なんだか、不幸な人がとる態度だなぁと思いながら、私も同様な考えに陥り、自分自身を不幸にする可能性も大いにあると考えるとともに、今回の私がとるべきだった最適な行動は、年配男性に順番を譲るというものだったろうと、よく顧客の状況を見ていたレジの店員さんに感謝の気持ちを感じつつ、同時に反省の念も現れたのであった。

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