リアル鬼ごっこ3について

リアル鬼ごっこは3が最高傑作だ。

……なんていきなり言われても大体の人は意味不明だろう。かくいう筆者も友人から「え、あれって3作も出てたの?」というリアクションを受けた。6作あるわボケ。ドラマ含めたらもっとあるわボケ。

失礼。とにかくリアル鬼ごっこは映画だけで6作出てるが、その中でも3が一番面白いと思う。

いやいや、FFやドラクエじゃないんだから、いきなり3から勧められても見るわけないじゃんという方。安心して欲しい。FFやドラクエと同じで、別にナンバリングが全て地続きな話というわけではない。

厳密に言えば1〜2、3〜5は繋がっているが、その二つのシリーズは全く別の話だ。6(正式名称は違うが便宜上6とする)は独立した映画である。

さて、なぜ筆者がリアル鬼ごっこ3を推すかについて話さねばなるまい。まず最高傑作とか言っといて何だが、この映画は低予算感バリバリのB級映画だ。予算だけなら明らかに1や2の方が上だったのは流し見しているだけでも分かる。

キャストは山崎賢人(この人は説明不要だろう)、岸田タツヤ(なんか東海オンエアの動画によく出てる人)、山谷花純(ニンニンジャーのピンク)と今にしてみれば豪華に見えるが、当時は(役者に詳しくない筆者からすれば)無名も無名だ。

そんな売出し中の俳優たちが、安っぽいレインコートと仮面を付けた鬼たちからひたすら逃げる映像を90分見るのが本作だ。

逃げる以外にも主人公には「走る」ことに関してトラウマがあり、それが感動のラストシーンに繋がるわけだが、ここでは割愛する。(ぶっちゃけラストシーンの確変っぷりで評価してるところはある)

さて、では筆者は他にどこを見て最高傑作かと言われるとそれは……原作リスペクトである

3は表向きの設定は原作と全く関係ない。

追われるのも佐藤さんではなくB型。翼、愛、洋といった原作勢はいない。

だが、なぞることだけがリスペクトだとは思わない。実写映画化バイオハザードもゲームそのまま再現してる後期よりオリジナルの中にさりげなく匂わせがあった前期の方が好きだった。

作劇上なんの意味もない近未来設定。謎過ぎる王制。ひたすら逃げるという淡白な展開の中で工夫した多様なシチュエーション。

これらは全て原作リアル鬼ごっこと同じである。

パラレルワールドがどうの妹の隠された力がどうの最終的に銃撃戦になるだのでそんなに鬼ごっこしてなかった1,2よりも原作へのリスペクトは感じた。

少し前にイカゲームが流行ったり、なんだかんだデスゲームは面白いのだ。

そろそろリアル鬼ごっこ新作映画が制作されていてもおかしくない……こともないかもしれない。

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