龍神様の住むところ 九州最北端、謎多き女神を祀る和布刈(めかり)神社【山口】
門司港からお散歩がてら歩いて20分ほど、九州最北端の地。
関門橋の先は本州、下関。
かつて、武士の頂を争い源氏と平家が戦った最期の地、壇ノ浦が向こう側に見える。
関門橋の袂に和布刈神社の鳥居があった。
ここには大祓祝詞に登場する瀬織津姫が祀られている。
瀬織津姫は全国各地に祀られているけれど、日本書紀や古事記には登場しない不思議な女神だ。
大祓祝詞では、川上に座し、あらゆる汚れを海へ押し流すとされる。
そこから、川神、瀧神、水神、海神とされ、蛇神、竜神とも考えられているのだとか。
ここから海へ降りてワカメをかる和布刈神社を舞台とする謡曲『和布刈』では、龍神様と天女が現れ、神事のために旧暦の元旦に海に入りワカメをかる神職に、神事が安全に行えるのは龍神様が守っているからなんだと告げる。
鳥居の向こうに見える海は深く青く清い。
社務所の前にはフグの形のおみくじが置かれていた。
横においてある釣り竿で一匹釣り上げるスタイル
灯籠の上には関門橋が見える
穢れを祓ってくれる女神様はずっとここから人の行いを見ているんだな。
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