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宗教が持つ選民思想

キリスト教、イスラム教、仏教、ユダヤ教…。世の中に数多くの宗教がある。

で、思うんやけどさ。
ユダヤ教だけじゃなくて、どんな宗教にも選民思想が入ってる。そんな気がしてならんのよ。

キリスト教

知っての通り、イエスが教祖とされる宗教。
異端扱いされてたとはいえ、一応は、ユダヤ教の一派だった。ただ、イエスの死後からしばらく経って、ユダヤ教とは完璧に決別して今に至る。

「教会の外に救いなし」
「キリストの他に救いなし」
「私が道であり、真理であり、生命である。私を通らずに父の元へ至る者はいない。」
「キリスト教徒だけが天国に行き、それ以外は地獄に落ちる」

てな感じで、まー素晴らしく脅してくるね。
やっぱりというか、布教するにあたって

「キリスト教を信じないといけない理由」

を強調しないかんからってのが大きいのかもな。あとは組織内で結束を保つためかな?

ただ、上に紹介したのは一般的かつ多数が思うキリスト教の姿やねん。

ローマの信徒への手紙ってのがあってさ。そこにはこーいうふうに書いてある。

「なぜなら神は(中略)それぞれの行いに応じて人々に接するからだ。辛抱強くよい行いをし、栄光と名誉と不滅を求める者には永遠の命を与えるであろう。しかし利己的な野心を追求し、真理に従わず不義に従う者には、怒りと憤りを示すであろう。悪を行う人には、ユダヤ人はもちろんギリシア人であろうと、必ず苦しみと悩みが訪れ、そして善を行う者には、ユダヤ人はもちろんギリシア人であろうとも、必ず栄光と名誉と平和が訪れるだろう。なぜなら神は人々を分け隔てしないからだ。」

キリスト教を信じてなかったとしても、善行を為したのなら救われるーっていう考え。
あるいは万人救済説といって、

「死んだらみんな天国に行ける」

という説もある。
やから、キリスト教徒=選民思想の持ち主だと言いたいわけじゃない。主流のキリスト教には選民思想があるって言いたいだけなんよ。

一言でキリスト教って言ったって、色々あるからね…。

イスラム教

こやつはちょっと特殊な宗教やね。
というのも君、啓典の民って知ってる?

ユダヤ教、キリスト教、イスラム教のこの三つは同じ神様を信じてる。イスラム教目線じゃそうなるらしい。

それもあって一見違う宗教ではあるんやけど、結構キリスト教とユダヤ教とで共通点みたいな部分があったりする。

何が言いたいかって?

イスラム教も選民思想を持ってるよってこと。

「神とその使徒(ムハンマド)に逆らう者には誰でも、地獄の業火が用意されており、そこに永遠に留まることになることを彼らは知らないのか?それこそはこの上ない屈辱なのである。」

クルアーンより。
つまり、イスラム教を信じん人間は地獄に落ちるらしい。神を信じずに、イスラムの教えを破る=地獄行きが確定するそうな。

まあ、こちらもこちらで全員が同じ解釈を持ってるわけじゃないやろうね。
主流のイスラム教じゃ、こーいう考え方をされてるよってだけ。

ユダヤ教

ユダヤ教が自らは選ばれし民だとする選民思想を持ってることはよく知られてる。異教徒=真実を知らない人間扱いでござる。

現代のイスラエル問題は、ユダヤ教の選民思想とイギリスの二枚舌がミックスした結果のシロモノだったり。
守れない約束は大体ロクデモナイ結果を招くという、いい例かもしれぬ。

何気に、キリスト教の源流でありイスラム教の御先祖でもある。ちなみに、ユダヤ人が日本の歴史にも深く関わりがあることが指摘されたり。

キリストは、ユダヤ教の「ヤハウェを信じる者だけが救われる」という教えに反対したのが始まり。
「ユダヤ人だから救われるわけじゃないんだ」とイエス本人が言ったのに、キリスト教が選民思想に囚われてるあたり、歴史は繰り返すのかもな。

仏教

ブッタが教祖。
ただ、彼本人は宗教を作ろうとしたんじゃなく、哲学的な内容を語ってた。さらにいうなら、本に残せとか言ってないんよなぁ。

余談やけど、ブッタ本人が実際に語ったとされる本は2冊だけだったりする。

こちらは選民思想らしきものがあんまり目立たない気がする。ま、

「仏教を信じないものは無限地獄に落ちる。」

こんなキャッチフレーズをよく使ってたみたいやけどな。ソースは観仏三昧経でござる。

まとめ

つまり、このnoteの内容から推測するに、

「この宗教を信じなかったら地獄にいく」は便利な口説き文句なわけよ。どれだけ人類を地獄に叩き落としたいんやろな…。

そんなことを言ってる人間こそ地獄に行きそーなもんやけど、君はどう思うかな?

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