生きる意味とは

前回のおはなし

なんか、暗いポエムばっかり書いているなあと思うが
本人的にはそこまでシリアスな感情はなく、ただ何となく
感じたままにキーボードを叩いている。

怖いものは怖いが、その時は確実に来るので仕方がない。

さて(さて?)、人の生きる意味とはどこだろうという不毛な問いかけだが
意外にも最近見たアニメにひとつの答えがあった。
『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』である。

言わずと知れた、ガンダムシリーズである。
この作品自体はもう7〜8年くらい前に放映したものだが
自分は去年末あたりにhuluで初めて観た。

当時は周囲からあまり良い評判を聞かなかったし、いわゆるアナザーガンダムは
あまり観たことがなかったのでスルーしていたが、ひょんなきっかけから
触れるチャンスが巡ってきた。

実際に見てみて、あまり良い評価が下されていない理由も分かったが
とにかく感動してしまった。

鉄血のオルフェンズは、火星という過酷な環境で生きる若者たちが
とあるきっかけから一念蜂起し、どん底から這い上がるために必死で生きていく
そんな感じのストーリーだった。

ネタバレになってしまうが、この物語は残念ながら
分かりやすいサクセスストーリーというわけではなく、ガンダムシリーズでも
意外と珍しいのではないかという終盤展開を迎えていく。

恐らく主人公たちに感情移入しながら観ていく人にとっては、やりきれない
そんな結末だったと思う。
ここが評価を落としているポイントのひとつなのだろうと。

そんな作品のどこが胸に残ったかというと、あろうことか主人公が
人生に意味はないと言い放つのだ。

確かに、厳しい環境で生まれ育った彼らには、人生の意味など
考えるに値しないことだったのだろう。
逆に、それを考え、求めてしまうことが、いかに恵まれているか
それに気づいてはっとした。

それでも彼らは歩みを止めず、夢のために生き、そして散っていく
彼らが目指した夢の果てにはついぞ辿り着くことはなかった。

だが、それでも確実に生きた証は残り、世界に影響を及ぼしていくのだ
そして、残された者がバトンを託され、さらに後へ繋いでいく
とても美しいなと思った。

結局、物語は終わってから価値がつくものなのかもしれない。
自分が観測できないところで、誰かの胸に響くものなのかも。

アニメは現実とは違うけれど、未来に向かって進むということを
すこし前向きに捉えさせてくれる作品だったなあと思った。

自分もなれるものならヒーローになりたいと思うけれど
そうじゃないことは流石に分かっている。
ただ、自分が生きているということがまるで無駄なことかというと
そう考えるには悲しいなと思っていた。

そんな何も持たない自分にとっては、意味などなくていいんだと
慰めてもらえたような、生きることを許されたような
なんだかそんな気もしたという。

今回も結局何が言いたいのか分からない文章になってしまったが
案外それがいいのかもしれない。
意味などなくていいのかもしれないですなあ。

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