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開業時資金計画書を作成する方法

前回は「事業の将来的な展望」と題して実際の資料などもお見せしながら説明させていただきました。

今回は数字を絡めた事業計画書を作ろう!でも触れさせていただいたように、ここからは実際の計画書を作成していきたいと思います。

ここから数値の絡む計画書に関しては、事業計画書と違って会計のルールというものが存在します。

会計や数字が絡むと文章化した場合には人には伝えにくいので、図にして表すのがベターです。

まずは、開業時資金計画書から作成していきましょう。

これは前回の記事でも説明したように、資金の必要性と使途計画について提示する機能があります。

つまり、資金の調達、特に金融機関から融資を受ける際に、今いくら必要でその理由は何か、ということを図で示すということなのです。

基本的な構造は前回の記事後半を再読していただくとして、基本的には貸借対照表の開業時版です。

ですから、貸借対照表の左には必ず資産が来るのに対して、開業時資金計画書の右にはその資金の使途がくるため、必ずしも資産になるとは限りません。

貸借対照表にはあくまでも1年間事業を行ってきた結果、あなたの事業にどれくらいに資産がいくら残っているか、という財産の状態の「結果」を表すものです。

だから右側の資金の出所には自己資金なのか他人資本なのかが表れ、流のですが左側には、その資金の使い道を表すために資産になるとは限らないので仕入れ代金に使う、備品を買うなどという形で表していくのです。

例えば自己資本と他人資本を合わせて1200万円集めたとします。そうすると、その1200万円を何に使うのかという振り分け表を使っていくイメージです。

次に具体的な手順に移ります。


まずは右側の自己資本から書き入れていく

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