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午前三時

湿度の高い寝苦しい夜

目を覚ますと深夜の3時

ミネラルウォーターを飲んで少し早くなった心臓を落ち着ける



久し振りに夢を見た

もう顔も忘れたはずの君が出てきた

「楽しかったね。また遊ぼう。」

二人で遊びに行って

たくさん話して

たくさん笑って

電車に乗った私を見えなくなるまで見送ってくれた

あの日



一つだけあの日と違ったのは



君に表情が無かったこと

まるで人形のように


私一人だけが笑ってた



君の口から吐き出される言葉に


温度も中身も無かった





実際にそうだったのかもしれない

会えるのが嬉しかったのは私だけ

楽しいと思っていたのも私だけ

また会いたいと思ったのも私だけ



全部、私だけ




君に会うことはもう無いだろう

君を思い出すことももう無いだろう



キミトデアエテヨカッタヨ アリガトウ



朝まではまだ時間がある
もうひと眠りしよう


再び目を閉じた

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