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笑顔と涙


カレンダーでは、もう4月なのに、3月の後半の数日だけ、まだこちらに顔を出している。

スマホの予定表アプリを開いた時、彼(以下、Kと記す)の名前が目に飛び込む。

その瞬間、
楽しかった思い出を思い起こして笑みを浮かべると同時に、
Kが私から離れてしまった現実を思い出してほんのり涙が潤う。

夜更かしして、目がバキバキだから潤うのはちょうど良いくらいだ、なんてことでさらに笑える。書いてて思い出す、また笑える。
アホみたいなことを言って、
今日も楽しいと思える、そんな感性を持つ自分が少し好きだ。

ここで少し、Kのことについて考えてみる。
私はなぜ涙が出たのか。
それは、Kは私から離れたから、だと先程述べた。この「離れた」について、私の中で2つの意味を持つ。
①物理的な距離
彼が引っ越したことにより、関東と関西という物理的な距離。
②私とKは友達
何となく、分かっている、Kにとって私は彼女になる存在ではないことを。

離れた、と聞くともう縁が切れたのではとか、完全に友達枠だと伝えられたとかを思い浮かべるだろうか、。
しかし、ここでの離れた、はそういう訳ではない。

そもそも、彼から見た私はずっと同じ距離にいるのかもしれない。

けれど、私から見た彼は近づいたり、遠ざかったりしているのだ。
私の中で、彼は離れた。
というか、私は彼にとって
「恋人になれない」=「離れている」
そういう存在である。それにやっと気が付いただけなのかもしれない。

何も順序立てないで綴っているから、さっきまで思いついていた言葉も消えていく。
なんとか、今の気持ちを落ち着かせるため
どう言語化したらいいのか考える。

話を戻す。
Kの中"で、
私は最初から「(恋人から)離れた存在」
であると仮定しよう。
だが、そう仮定してしまうと、疑問が発生する。
時はこの前のデート、彼は私に興味を持っていた。私への質問が続く。どんどん問うてくる。距離が近い。私を肯定してくれる。
好きだろ。笑
いや、それとも恋は盲目か。

もう少し具体的に思い出してみる
…夜更かしして頭が痛いせいかなかなか思い出せなくて悔しい、とりあえず記憶が鮮明なエピソードを1つ。
話題は、女の子のメイクについて。

K:「この前、𓏸𓏸駅で(筆者)ぽい人見かけた気がする。」
私:「だとしたら大学帰りだなぁ、、え、見られたの、、メイク全然してないのに恥ずかしい」
K:「メイクしてないとやなの?」
私:(好きな人にほぼスッピンの状態を見られたくない、なんて言えねぇ…。)「そりゃあねー、メイクしてた方が自信持てるしさ」
K:「メイクなくても可愛いと思うけどなぁ
私:(え、もう1回言ってくれ。)

ソフトクリームを食べながら、横に並んで座ってるから彼がどんな顔をして言ったのか分からなかった。少し見たかったが、私は私でどんな顔をしていいのか分からなかったので、ただ真正面の桜を見ながら、桜のソフトクリームを食べ続けた。
Kは高校の同級生だから、スッピン…というか私の素顔を知っていて、その発言をしたわけだから正真正銘の感想だろう。そうだよね?笑

もう、このエピソードを書こうと思い付いてから何分経ったか分からないし、この後何を書こうとしてたか、それも8割くらい忘れた。

覚えてる2割は
結局、あーだこーだ考えてて訳が分からないが
考えていると言うことは、それだけ彼が好きなのだ。
離れていてもいい、それなら離れているなりに
彼との関係を楽しもうと思った。
また彼に合わせるだけだ。
自ら更に離れたり、近づくことを強要したりしない。
彼に合わせる、都合の良い女
または、寂しさを埋めてくれる女友達でもいいのだ。

私はいつから合わせるようになったのか。

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