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事務員暦25年のまとめ 4

仕組みが軌道にのった数年間は順調でした。

忙しくても何とか1人で業務を回せたし、少しだけ時間にも心にも余裕が生まれました。

ただ良いことばかりではなかったです。

上司の理解が得られなかった

私は書類作成の仕組みを作るのに、誰にも相談できずに1人でコツコツ作りました。

なので直属の上司でさえ私が何をやってるかはほぼ知らない状態。

書類作ってちゃんと出してるんだな、ということはわかっていたと思いますが...

普段はそれでも良いのです。ですが仕組みは永続的には使用できませんので、時々メンテナンスが必要です。
特に提出する用紙の仕様変更への対応には時間がかかるため、勤務時間帯に終わらせることが出来ず、残業の申請をしました。

会社にもよると思いますが、私のいる会社では残業する詳細内容をかいて事前に上司に提出する、という方式になっています。

そこで正直に新用紙への対応のためVBAコード修正、と書きました。
当時の上司はそれを見て
「んー、残業してするほどのことではないわ」と一蹴されたことを今でも覚えています。

また、ある上司には
「え、何やってんの?」
「それ(コード修正のこと)やめてくれる?早く書類用意して」
と言い放たれました。

上司に理解してもらうのは諦め、
「これは自分の余裕のため」と割り切って、メンテナンスはコソコソするようになりました。

そんなコソコソしている部下なので、評価は悪かったはずです。
私のアピール不足と分析が足らないのも問題でした。
今の私なら、ココとココを比較して、見やすくグラフなんか入れちゃって工数削減についてアピールするのになぁ、なんて時々思います。

他の部門への理解

所属部門もですが他部門への理解も得られず終いでした。

何度か、他の部門へも効率化についての提案を試みましたが、これも失敗。

部門の壁は案外厚いんです。
所属したことのない部署へ意見を言うって勇気要りますね。

仕組み作って提案しても、相手の気持ちを動かさなければ何も起こらない、というのを実感しました。

先行きの不安

書類は一通り印刷できるようになったし、当初の目的の残業ゼロ月も達成、休日も楽しめるようになった。

けれど、この部署の仕事全般をわかるのが私だけという超属人化という問題が生まれました。

上司には「あなたがこの仕組み作ったのも悪いからね」と言われてしまいました。

私も機会があるたびに、
このままでは誰にも引き継げない、
もし私が抜けた場合、今の書類作成方法は破綻する、
システム構築するエンジニアを雇うか外注してはどうか、

など提案はしてきました。その期間およそ10年。笑

この部署に20年いるわけです。会社側も動かしにくいというのはあったと思います。

業務をExcelに120%依存する状態。
1人でメンテナンスするのも限界。
いつか破綻するのは目に見えていました。
ただ現状を理解してもらえる仲間がいなかったです。
私が突然出社できなくなったら、、、
そうでなくても他部署に異動になれば、Excelマクロの仕組みをメンテナンスする余裕はありません。

私もこのままでは何も変わらないと異動の希望は出していましたが、異動の通知は一切来ず。

また、私生活では結婚、出産という大きな変化もありました。

これは大きかったです。

結婚はともかく、出産に関しては休まざるを得ません。

さすがに会社も人事を検討し始めました。

つづく

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