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自分に厳しく、他人に優しく(138期 岩井)

こんにちは。1年漕手の岩井咲嬉と申します。
今回はボート部に入ったきっかけとボート部として過ごしてみて感じたことを書いてみたいと思います。

「人が良い」ボートの競技性もそうなのですが、他の体育会と迷っていた私にとって、これはボート部に入部を決めた大きなきっかけでした。言葉ではうまく言い表せないのですが、試乗会に行った時他の部活とは比べ物にならないぐらいのアットホームさに驚いたのを覚えています。

まだ入部して4週間と短い私ですが、日々の練習とついこの前行ったエルゴの2000m測定をやってなんとなくその理由が分かったような気がしています。

それはみんな「自分に厳しく、他人に優しく」を体現しているという点です。私は、中高時代ダンス部で活動していたこともあり、当たり前なのですが全てがタイムとして結果に出る競技性に戸惑いました、というより今もずっと戸惑っています(笑)。特にエルゴという機械では自分が引いた結果が一本一本が目の前に数字として現れるので、気を抜いたらすぐにわかります。だからこそ、強くなるには、苦しく追い込まれた状況でも自分にどれだけ妥協せず、厳しい姿勢を貫き通せるかが鍵になっていると感じています。2000m測定を終えた後は、自分では想像もできないタイムを叩き出している先輩たちがどれほど自分に厳しく練習しているのかその強さを身をもって体感し、艇庫にいる全員が本当にキラキラして見えました、、

エルゴだけでなく乗艇練習も少しずつやらせていただく中でこのような「自分への厳しさ」だけでなく、「他人への優しさ」つまり、自分が一緒に乗りたいと思えるような人間性と技術も必要であると実感しています。今は、8人乗りの船で練習しているのですが、自分の漕ぎに集中することでいっぱいいっぱいになってしまって、最終的に船のバランスがガタガタで腹を切ったりと本当にカオスです(笑)。でも、隣をみると4本のオールが一本に見えるぐらい綺麗に揃っている船がいて、お互いの信頼関係があってこそ、一人一人が互いの触媒となって最大限の力が出せているのだとまだボートを全く理解できていない身ですが肌で感じます。

「自分に厳しく、他人に優しく」これは今の私とは真逆の姿と言っていいと思います。正直、始めて一週間目はあまりのキツさに、辞めてもいいんじゃないかと思う自分がいたのも事実です。でも、今、前向きに頑張ろうと思えるのは、ボートという競技に自分の弱さ嫌なところが1~100まで本当に全て出る競技だからです。女子寮のトイレの壁には”言われてムカつくと思うことに、自分が逃げ続けている本質が隠れている。それに向き合える選手は強い”と書かれています。今まで自分の弱さに正面から向き合うことからなんとなく逃げていた人生だったからこそ、ボートという競技に本気で向き合えば、見たことのない自分に会えるのではないかと、勝手に信じてワクワクしています。

精神的に弱い私には、追いつこうと思わせてくれる体力お化けと、絶対に自分にめげず努力をやめない二人の女子の同期と、社長!と一生いじってくる努力家の男子の同期が本当に大きな存在です。みんなに支えられ、また自分も最大限支えながら真に「自分に厳しく、他人に優しい人」を目指します!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

138期
岩井咲嬉

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